2024年7月18日
株式会社日立製作所(以下、日立)は、福島県玉川村(以下、玉川村)と日立独自の生体認証統合基盤サービス*1を活用した「手ぶらキャッシュレス実証事業」の第三弾(以下、本実証)を2024年7月29日から玉川村で開始します。本実証は玉川村のデジタル化推進に向けた連携協定*2に基づくもので、日立は生体情報暗号化技術「PBI*3」を用いて、顔認証による手ぶらでの安心・安全な地域商品券の決済を実現します。なお、協定メンバーである三菱HCキャピタルは、本実証で使用する機器の調達および賃貸、本実証に関わる各種契約取り纏めなどで参画します。
これまで玉川村では、2022年に「手ぶらキャッシュレス実証事業」の第一弾*4、2023年に第二弾*5を実施し、指静脈認証による村内店舗での地域商品券の利用や村内施設利用時における顔認証での本人確認といった、生体認証を活用した実証に取り組んできました。今回、新たに地域商品券の利用にあたり、個人のスマートフォンなどから登録可能な顔認証*6を用いることで、利便性向上による利用者の拡大や玉川村の地域経済活性化を図ります。
本実証により、日立は顔認証の実用化に向けた取り組みをさらに加速させ、玉川村での成果をモデルケースとして全国の自治体への展開をめざします。
本実証は、玉川村内店舗における地域商品券の購入・決済を、顔認証を利用して実施します。2022年・2023年では指静脈認証を用いて実施しましたが、今回新たな取り組みとして、デジタル技術の活用やキャッシュレス化による利用者の利便性向上、村内の店舗における消費活性化を目的とし、個人のスマートフォンなどから手軽に登録や本人認証が行える顔認証を利用します。昨年まで玉川村役場にて実施していた指静脈認証の登録が不要になることで、村外住民の利用者を拡大します。
具体的には、スマートフォンのアプリにて、顔写真撮影による生体情報や、地域商品券の利用に必要な個人情報などを登録し、商品券を購入することが可能です。利用者は生体情報を事前に登録することで、村内の協力店舗に設置したタブレットにて顔認証を行うだけで地域商品券が利用できます。また、利用者、協力店舗、および玉川村からの前回アンケート結果をもとにユーザビリティを改善し、スマートフォンなどからの生体情報の事前登録機能といった新機能を追加しています。
実証期間 |
2024年7月29日(月)〜2025年1月10日(金) ※2024年7月16日(火)より、スマートフォンなどにて地域商品券の購入が可能です。 |
対象エリア | 福島県玉川村 |
対象者 | 対象エリアの住民、生活者など |
協力店舗 | 玉川村のWebサイト をご確認ください |
協力 | 玉川村商工会 |
実証項目 | 住民の利便性向上、地域経済活性化促進の有効性測定 アプリのUX/UI評価 |
日立は、本実証の結果を踏まえ、玉川村における生体認証の実用化に向けた取り組みを進め、地域経済活性化に貢献します。また、玉川村での成果をモデルケースとして、デジタル化の推進先行地域をめざす地方自治体へ本実証の取り組みを広げていきます。
株式会社日立製作所 金融システム営業統括本部 [担当:千葉、高島]
〒100-8220 東京都千代田区丸の内一丁目6番1号
以上