金融機関は、ATMやインターネット・ケータイなどさまざまなチャネルでサービス提供を行っています。多くの顧客はマルチ・チャネルを利用し、行動目的に応じてその都度利用チャネルを使い分けています。今後、リテール強化を目的とした顧客のロイヤルティ維持・収益性の拡大のためには、顧客のレベルや目的に応じて「適正チャネル」へ顧客を誘導し、顧客経験価値を高める必要があります。
従来の金融機関での営業店改革は事務プロセスの見直しによる営業店サービス向上が中心でしたが、お客さま本位のサービスの強化が課題となる現在の事業環境では、さらなるお客さま側の視点に基づいた、顧客経験価値を最適化させるための営業店サービス向上を図る必要があります。
日立の「店舗デザイン・コンサルテーション・サービス」では、日立 デザイン本部の空間デザインのノウハウを活用し、従来型の事務を中心とするプロセスの見直しに加えて、お客さま側の視点から顧客経験価値を最適化するための営業店改革を組み合わせることにより、事務に留まらず、サービス、セールス、空間などの観点での営業店改革を実現します。さらに、「利用品質(ユーザビリティ)」を高めることを目的とした人間中心設計を適用することでさらなる営業店の最適化が可能となります。
【図2】日立の営業店改革のアプローチ
日立の「店舗デザイン・コンサルテーション・サービス」は、店舗設計のABCDEFをコンセプトに、金融機関の一貫性のあるブランド・イメージを保ちながら、お客さまサービスを考慮した店舗ゾーニングと動線計画、マルチチャネル・デリバリの訴求を推進するためのレイアウト、その他ブランディング等に関するコンサルティングと、トータルな店舗デザインのコーディネーションを行います。これにより行員とお客さまが快適にコミュニケーションできるお客さま本位の店舗構築を支援します。
【図3】店舗設計のABCDEF
本ソリューションでは、お客さま向けサービスのさらなる向上を実現するIT機器に関する最適な導入方法をご提案し、サービス業としての新たな行員とお客さまとのコミュニケーションエリアを創出します。
金融機関営業店をサポートするIT機器
【図4-1】指静脈認証の貸金庫への適用
ASP型のソリューションです。動画/静止画を複数ディスプレイ上で組合せ表示可能等、高いプレゼン テーション能力が特徴です。多くのコンテンツ提供事業者様と提携し、さまざまなコンテンツ配信に対応いたします。
【図4-2】マルチメディアコンテンツ管理プラットフォーム MediaSpace
静止画を表示する電子ポスターとして使いやすいシステムです。一般のPCソフトより、内容の更新ができ、情報入替のメンテナンスにかかる負担が小さいことが特徴です。
【図4-3】デジタルサイネージプラス
自社システム構築向けソリューションです。金融機関における金利表示から、マルチメディア対応の各種コンテンツを表示するデジタルサイネージシステムです。
【図4-4】マルチメディア情報表示(MI)システム