日立の製造業向けトータルソリューションが、操業の最適化と環境管理をサポート。
製造トレーサビリティと環境経営を含めた統合生産管理を実現します。
24時間連続運転と長期間使用を前提としたハードウェアと、社会インフラや大規模プラント制御での実績に裏付けされたソフトウェアによるデジタル統合監視制御システムです。
日立製作所は、長年培った技術と経験を活かし、公共分野向けおよび重工業分野を初めとする産業向け監視制御システムにおける「安心」「安全」をご提供してきました。近年、社会環境の変化・情報技術の高度化・お客さまの競争の激化などから、DCS分野における新しい監視制御システムが望まれています。日立はお客さまの新しいニーズを取り入れ、かつこれまで培ってきた社会インフラや大規模プラント制御での経験と実績を生かし、お客さまと一緒にさらなる成長を実現するシステムとして、次世代型DCS HIDIC-AZ/SP G2をご提案いたします。
プラントの規模と必要なソリューションに応じて、最適なシステムアーキテクチャをご提供します。
オペレータの監視スタイルの多様化に合わせて、操作環境の多様化を図っています。
グラフィック画面に操作ウィンドウを表示するため、表示位置の変化による誤操作が防止できます。また、オペレータ視点から各種便利機能の充実を図りました。特に、ワイド画面時は、お気に入りタブやショートカットタブを表示させることが可能になり、オペレータの操作性向上に寄与します。
製造パラメータや処方情報を画面に集約することでオペレータに必要な情報を一括して表示できます。また、高度な運転監視を実現するために、関連する画面同士の連携を充実させ、監視画面以外にエンジニアリング画面の表示も可能としました。
複数の画面を大型スクリーンにシームレスに表示します。プラント全体フローや全体電力系統図など広い範囲を見渡す画面に有効です。監視情報を大型スクリーンに映すことで監視員全員が情報を共有できます。また、リモートマウス機能により手元マウスでの画面操作をサポートします。
タブレット端末にDCS画面を配信します。また、ブラウザにターミナルサービス機能を取り込むことで、Web環境からのフルオペレーションが可能です。
プラントの運転監視操作を支援するオペレーター向けの専用キーボードです。グラフィック画面呼び出しキー(60釦)、警報停止などの制御用キー(13釦)、設定値を上/下させるインチングキー(8釦)及びDOS/V配列キーで構成し、オペレーターの運転操作(手入力作業)をサポートします。
エンジニアリング環境の多様化ニーズに対応します。
シミュレーションモードにより、PCS不要でシステム開発が可能です。開発のし易さとデバックの効率向上を実現します。
複数のENGSで同時開発が可能です。仮想PCSによる開発と併せて、開発効率の向上を実現します。
セルフドキュメントに対応することで、プログラムの可視化が容易になりエンジニアリング作業の効率向上を実現します。
ISA SP88が提唱する製造の管理業務モデルの考え方を採用し、処方管理/スケジュール管理/情報管理/プロセス管理/ユニット管理/プロセス制御の構成によりバッチプラントにおける多品種変量製造に対応します。また、多段バッチ生産方式にも対応します。
従来のマクロ言語で組まれていたシーケンスをグラフィカルに記述。ビジュアル化された記述方式により生産性を向上させることができます。
電気制御と計装制御のシーケンスに幅広く活用されている「AND・OR・NOT」などの理論ラダーシーケンスにプログラムタスク処理を記述できるラダーシーケンス機能を備えています。
豊富な計装制御用関数ブロックの接続で標準的なフィードバック制御からフィードフォワード制御など高度な制御ループをグラフィカルに記述。ループ図作成CAD機能により計器記号から制御ループの登録ができます。
トレンドデータは、特徴点抽出の圧縮技術(特許第5458056号)により従来機能では実現できなかった長期保存を実現しています。また、トレンド画面においても長期間のトレンドデータを1画面に圧縮して表示する機能が標準装備されています。
アラーム管理強化(EEMUA#191に対応)によりアラームの氾濫を排除。オペレータの負担を軽減し、運転の安定化、生産性向上を支援します。
2つのトレンドデータを任意時間軸で重ね合せ表示します。制御状態の妥当性やプロセス遷移の違い判断など検証作業を支援します。
プラントの異常や製品検査不具合などが発生した場合、その時点に戻り、前後の運転状態をグラフィック画面上で再現(可視化)します。これにより原因究明や対策が迅速に行えます。
PC上でオフィス用ソフトウェア「Microsoft Excel®」を使用してグラフや帳票、日報・月報などの報告書を簡単に作成できます。
プラント監視制御の誤操作や不正操作からシステムを守るためのセキュリティ施策を実装しています。
セキュリティ機能として下記4項目の機能を設けています。
設備掌握 | ユーザーごとに設備掌握範囲を設定できます。 |
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ユーザー権限 | ユーザー権限により、操作機能ごとに操作レベル(監視のみ、操作のみなど)を設定できます。また、B&M機能にも適用しています。 |
有効性管理 | パスワードの有効期限管理し、期限を過ぎた場合は使用を禁止します。 パスワードの入力を一定回数誤った場合は、ユーザーIDを無効にします。 |
緊急時操作 | 緊急時には一時的にセキュリティを無効化し、迅速な処置を可能とする緊急ログオン機能を設けています。 |
プラントの運転・監視操作をユーザー名で記録、検索機能で抽出できます。
ISA SP88が提唱する階層化モデルに対応しています。
項目 | 規模・容量 | 備考 |
---|---|---|
POC-SV台数 | 32台 | 二重化32組 |
POC-CL台数 | 4台/POC-SV | 台数は、POC-SVの負荷によって異なります。 |
RPOC-SV台数 | 8台/POC-SV | |
RPOC-CL台数 | 8台/POC-SV | モバイル端末台数を含みます。 |
ENGS台数 | 1台 | |
PCS台数 | 32台 | 二重化32組 |
PLC台数 | 64台/POC-SV | |
制御LAN伝送速度 | 1Gbps(標準) | 100Mbps以上に対応 |
HMI LAN、情報LAN 伝送速度 |
1Gbps(標準) | 100Mbps以上に対応 |
I/O LAN伝送速度 | 1Gbps(標準) | 10Mbps以上 |
転写メモリー容量 | 1MB | |
転写メモリー周期 | 500ミリ秒(標準) | 200ミリ秒〜1秒に対応 |
オペレーターズ キーボード |
1台/POC-CL | POC-CL、RPOC-CLに接続 |
デュアルコンソール | メイン/サブ2画面 | |
プラント数 | 8プラント | |
監視TAG点数 | 65,535TAG | 転写メモリー容量によりTAG数制限があります。 |
トレンドグループ数 (全点収集型トレンド) |
2,000グループ/POC-SV | |
トレンドデータ保存期間 (全点収集型トレンド) |
短期スケール:2〜63日 中期スケール:0〜732日 長期スケール:1〜25年 (エディション) |
ディスク容量により保存期間に制限があります。長期スケールは、全点収集型HDBの分データを使用します。 |
グラフィック画面枚数 | 2,000枚 | |
同時表示ウィンドウ数 | 4ウィンドウ/POC-CL | 拡張可能 |
マルチ/シングルウィンドウ表示 | 可 | |
メッセージ履歴保存数 | 300,000件(標準) | 拡張可能 |
PID制御ループ数 | 256ループ/PCS | |
PID制御周期 | 200ミリ秒〜 | |
制御言語 | FBD,SFC,SCS,LD | |
演算機能 | 100本/1周期 | 制御サーバー機能 |
時刻一致化 | あり | GPS・電波時計サポート |
プラントのコンディションを常に最適な状態へ。
監視制御システムを安定稼働させるために、HIDIC-AZ/SP G2は導入から稼働、更新までを見据えた保守体制を構築。お客さまの期待にこたえる豊富なサービスを提供しています。
ウイルス対策の強化、ネットワークセキュリティなど、万が一に備えて強固な監視制御システムを構築します。
オペレーターの習熟度に応じて最適なトレーニングコースを用意。一人ひとりをHIDIC-AZ/SP G2による監視制御システムのエキスパートへと導きます。
ストックするパーツの管理を最小のコストで行います。また迅速に保守対応を行うことができます。
24時間365日にわたり全国を網羅するサービス拠点により、ハードウェア、ソフトウェアの迅速・的確な保守サービスを提供します。
監視制御システムの更新や増設、拡張などを短期間、最適なコストで実現するための技術検討や計画支援を行います。