日立教育訓練用原子炉(HTR:Hitachi Training Reactor)は、我が国の原子力黎明期において日立グループの総力を結集して設計・製作・建設・運転を実施した純国産研究炉です。
HTRは、軽水炉が持つ固有の安全性(ドップラー効果)の実験的検証、国内初の脳腫瘍治療照射、技術者の教育訓練などの輝かしい成果を挙げ、研究炉のパイオニアとして貢献しました。
1961年の初臨界から約15年の運転の後、1975年に運転を停止して翌年までに主要施設が解体されました。2005年に保管していた全ての使用済燃料を搬出し、現在は解体で発生した放射性廃棄物(ドラム缶又は容器に封入)を保管しています。
廃止措置計画の認可を受け、不用施設の解体、放射性廃棄物倉庫の設置を2022年までに完了しました。
今後は、廃止措置計画の変更認可を受け、原子炉本体、原子炉建屋の解体を行う予定です。その後、放射性廃棄物の搬出が可能となるまでの間、放射性廃棄物を保管し、それらの全量搬出後、全ての管理区域を解除する予定です。
核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律第43条の3第1項及び第3項に従い、廃止措置実施方針を以下に公表します。