インテル® Xeon® プロセッサーを搭載した2種類のサーバブレードを用意。I/O拡張性に優れたサーバシャーシに、システム用途に応じたブレードを搭載して提供します。 より多くのI/Oが必要なシステムにはI/Oスロット拡張装置を用意し、I/O処理のボトルネックを解消します。
BS2500高性能サーバブレード
高性能サーバブレードは、ブレード間SMP接続ボードを介して、2つまたは4つのサーバブレードを1つのシステムに割り当て可能。最大8プロセッサのSMPサーバとして利用でき、大規模DBやリアルタイム分析などの用途に対応します。 また、キャパシティオンデマンド機能を提供し、予め搭載したプロセッサコアを必要に応じて有効化することで、業務量の増加時などに速やかにプロセッサコアを追加可能。ソフトウェアライセンス費の最適化やニーズに合わせた段階的な投資が可能です。
SMP:Symmetric Multi Processor
BS2500標準サーバブレード
/PCI 拡張ブレード
標準サーバブレードは、インテル® Xeon® プロセッサーを2個搭載可能。PCIExpressスロットを備えたPCI拡張ブレードと接続でき、GPUボードにより設計業務向けに高いグラフィック性能を持つ仮想デスクトップ環境を実現します。
GPU:Graphics Processing Units
I/Oスロット拡張装置
I/Oスロット拡張装置は、サーバブレード1台あたりのI/O数を拡張可能。高さ4Uの筐体に16個のI/Oスロットを装備し、仮想化やブレード間SMP構成時など、より多くのI/Oが要求される構成に適しています。 1台単位で追加できるため、業務量の増加に伴うシステム拡張に柔軟に対応します。
高さ12Uの筐体に計28のPCIスロットを用意し、サーバ ブレードあたり最大4枚*のPCI Expressボードを搭載できます。4ブレードSMP構成では、最大16枚*のPCIExpressボードを搭載可能です。高密度なブレードにも関わらず豊富なI/Oを確保し、冗長構成も可能です。 PCIスロットはPCI Express 3.0を採用しており、サーバブレードとPCIスロット間のI/O帯域を確保します。また、サーバブレードとその他のモジュールをつなぐバックプレーンを最短の配線長で接続することで、効率の良いデータ伝送を実現。 ストレージアクセス時のボトルネックとなりがちなI/O帯域を大幅に強化し、DB高速化を実現します。
* 構成により異なります。
サーバ障害時に自動的に予備サーバに切り替えるN+1コールドスタンバイに対応。物理環境はもちろん仮想化環境にも対応し、コストを抑えつつ可用性を確保できます。また、アクティブ/パッシブのクラスタシステムにも対応。 高速ホットスタンバイにより障害発生時のダウンタイムを極限まで短縮し、業務損失を最小限に抑えます。
サーバブレードをはじめ、サーバシャーシに搭載する主要コンポーネントをモジュール化。電源モジュールや冷却ファンモジュール、マネジメントモジュールはそれぞれ冗長化されており、万一、1つのモジュールに障害が発生したとしても処理は停止しません。 コンデンサやICチップなどの電子部品を搭載せず、故障要因を排除したバックプレーンを採用しています。また、データセンターに設置される三相給電設備に対応します。
エラーを自動訂正するECCやパリティ保護機能、SDDC/DDDC、メモリースクラブ機能、メモリーを二重化するメモリーミラーリング機能を備えています。また、電源をオフにせず交換できるホットスワップ対応HDDなどもサポートします。
ECC:Error Check Code
SDDC:Single Device Data Correction
DDDC:Double Device Data Correction
ハードウェア保守サービス期間が5年の「標準モデル」、7年目まで延長可能な「ロングライフモデルⅡ」、および標準で10年の「BS2500Eタイプ」を提供します。 これにより、システムを長期間安定稼働させることが可能となり、更改や検証にかかるITコストを削減。システムライフサイクルにわたるTCOを最適化します。
TCO:Total Cost of Ownership
運用フェーズにおいては、OSインストールからサーバシャーシの設定、各モジュールの状態確認、さらには複数サーバの障害監視や構成管理までを行う豊富な管理ツールを標準で提供。 オプションで、仮想化管理や性能・電力の監視画面を提供し、オペレーターの日常的な運用を支援します。
サーバブレードに標準添付している「Hitachi Server Navigator」により、OS/ドライバの自動インストールやユーティリティ/ドライバ/ファームウェアの自動アップデート機能を提供。オペレーターの作業負担を軽減します。
マネジメントモジュールに内蔵したWebコンソールは、GUIによる直感的な操作で、サーバシャーシの設定や各モジュールの状態確認、オンラインマニュアルの参照が可能。 さらに、Webコンソールから各モジュールのコンソールを直接立ち上げ、一括管理できます。ハードウェア構成情報などのログも自動採取できるため、万一の障害時にも速やかに対応できます。
GUI:Graphical User Interface
統合プラットフォーム管理ソフトウェアのサーバ管理機能である「Hitachi Compute Systems Manager(HCSM)」を利用することで、管理対象サーバのハードウェア構成情報や電源・ファンなどの稼働状態を一元的に確認できます。 また、熟練管理者の多角的な監視ノウハウを1画面に凝縮したダッシュボードを提供。日常的な運用に必要なサーバ監視画面が1画面にまとまっているため、手間なくスムーズに運用できます。
インメモリDBによる超高速データアクセスで、大量データの高速検索を実現する「Hitachi Unified Compute Platform for SAP HANA®」を提供し、企業の迅速な意思決定や適切な事業戦略の策定を支援します。 これは、大容量メモリーを搭載したBS2500とディスクアレイシステム「Hitachi Virtual Storage Platform」、インメモリソフトウェア「SAP HANA®」を組み合わせて提供するものです。 ブレード間SMPによる容易なスケールアップやブレードアーキテクチャを生かしたシステム統合、高信頼ストレージを用いたSANブート構成により、柔軟な運用と高い可用性を両立します。
標準搭載の日立サーバ論理分割機構「Virtage」(バタージュ)を用いた、マルチテナント環境構築により、高信頼クラウドに必要なセキュリティと、テナント間の負荷変動の影響を受けない安定した性能を両立できます。 論理サーバにCPU、メモリー、I/Oデバイスのリソースを占有割り当てにすることで、性能を確保しつつ、障害発生時の影響範囲を局所化できます。 CPUリソースの占有/共有モードは動的に切り替えられ、サービスを停止することなくリソースの効率的な利用が可能です。また、HCSMにより複数の物理サーバと論理サーバを一元管理することで、容易な運用が可能になります。
I/Oが多く発生する環境やブレード間SMP構成時に、I/Oスロット拡張装置を接続することで、I/O処理のボトルネックを解消できます。I/Oデバイスを論理サーバごとに固定することも可能なため、相互のI/O負荷に影響されないシステムを構築できます。