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Hitachi

統合サービスプラットフォーム BladeSymphony

本問題は、本ページ「対象装置」記載のシステム装置へ日立向けカスタムイメージによりVMware vSphere® ESXi 5.5 Update2または、VMware vSphere® ESXi 6.0 (Update無し) をインストールした場合のみ発生します。
最初に「対象OS・対象製品」の内容をご確認頂き、発生条件に該当するか確認してください。

対象OS・対象製品

 
対象OS VMware vSphere® ESXi 5.5 Update2
(日立向けカスタムイメージによりOSをインストールした環境)
対象装置 HA8000xNモデル
(2014年9月モデル)
RS210, RS220
(内蔵RAIDコントローラ MR9362-8i 採用製品)
HA8000xNモデル
(2015年5月モデル)
RS210, RS220, TS20
(内蔵RAIDコントローラ MR9362-8i 採用製品)

 
対象OS VMware vSphere® ESXi 6.0
(日立向けカスタムイメージによりOSをインストールした環境)
対象装置 HA8000xNモデル
(2014年9月モデル)
RS210, RS220
(内蔵RAIDコントローラ MR9362-8i 採用製品)
HA8000xNモデル
(2015年5月モデル)
RS210, RS220, TS20
(内蔵RAIDコントローラ MR9362-8i 採用製品)
BladeSymphony BS2500 標準サーバブレード*1
高性能サーバブレード*1
BladeSymphony BS500 BS520Hサーバブレード(GC0B3, GC0B4) *1
BS520Xサーバブレード*1
*1
内蔵ドライブ(HDDまたはSSD)の搭載有無に関わらず対象となります。内蔵ドライブが搭載されていなくても、システム装置にオンボードRAIDコントローラが搭載されている場合があります。

重要性*1

重要

現象

  • VMware vSphere® ESXi (以下、VMware ESXi)の日立向けカスタムイメージを使用してVMware ESXiをインストールした一部製品において、VMware ESXiのパッチ適用後、VMware ESXiの内蔵RAIDコントローラのドライバが『megaraid_sas』から『lsi_mr3』へ変わります。 本問題は、パッチに含まれているドライバが、既にインストールされているドライバより優先して適用されてしまうために発生します。
  • 内蔵RAIDコントローラのドライバが「lsi_mr3」に変わってしまうことで、システム装置、VMware ESXi向けのユーティリティ(RAID管理ユーティリティ”StorCLI”、HDDエラー監視サービス、Hitachi Server Navigator - Log Collect)が正常動作しない場合があります。またVMware ESXiがパニック(PSoD)またはハングアップすることがあります。

問題の確認方法

日立向けVMware ESXiのカスタムイメージによりVMware ESXiをインストールした環境で、VMware ESXiのパッチを適用した場合にドライバが変わります。以下の手順により、お客様環境のドライバを確認してください。

  1. ハイパーバイザーホスト側の DCUI (Direct Console User Interface) で ESXi Shell を Enable に変更します。
  2. ESXi Shellから以下のコマンドを入力し、RAIDコントローラのドライバ情報を取得します。
    vmkload_mod -l | grep -e lsi_mr3 -e megaraid_sas
  3. 実行結果「lsi_mr3」が表示された場合、問題が発生しています。引き続き『問題の対処方法』を実施してください。

    補足事項1:実行結果「lsi_mr3」または「megaraid_sas」のどちらも表示されない場合、RAIDコントローラが認識されていないため(*)対処不要となります。本手順を終了してください。
    (*:RAIDコントローラが未搭載または、EFI設定でRAIDコントローラが無効化されているため)

    補足事項2:実行結果で「megaraid_sas」が表示された場合は、VMware ESXiのパッチが適用されておらず問題が発生していない状態です。VMware ESXiのパッチ適用後に『問題の確認方法』の手順を再度、実施してください。

問題の対処方法

  1. すべての仮想マシンを停止し、ハイパーバイザホストをメンテナンスモードに移行します。
  2. ESXi Shellから以下のコマンドを入力します。
    esxcli system module set -e false -m lsi_mr3
  3. VMware ESXiを再起動します。
  4. VMware ESXiの再起動後、ESXi Shellから以下のコマンドを入力しパッチ適用前の元のドライバへ 戻ったことを確認します。ドライバ『megaraid_sas』がロードされていることを確認してください。
    vmkload_mod -l | grep megaraid_sas
  5. ESXi Shell を元の設定に戻します。
    ESXi Shell の設定がもともと Disable の場合は、exit コマンドで ESXi Shell からログアウトして、Disable に戻してください。
  6. ハイパーバイザホストのメンテナンスモードを終了します。
  7. 以上で対処は終了です。一度、本対処を実施すれば、今後VMware ESXiのパッチを適用してもドライバが変わる問題は発生しません。

更新情報

  • 2017年02月09日 発生条件・問題発生時の現象内容・問題の確認方法について内容を見直ししました。
  • 2015年06月26日 この情報ページを掲載しました。