昔は、よごれた水をそのまま川に流していたんだ。だから、川や海のよごれがひどくなってしまって、魚もすめなくなってしまったんだ。
天ぷら油と、中濃ソースと、みそしる。川にそのまま流したら、魚がすめる水にするのにどれぐらいの量の水が必要だと思う?
※お風呂1はい・・・約300リットル
出典:こども環境白書2009 環境省
今は、トイレや台所、お風呂で使った水は、下水道で下水処理場に集めてちゃんときれいにしてから川に流しているんだ。
まず、集めた水から大きなゴミや砂を機械で取り除く。
次の主役は、なんと小さな「微生物」。微生物によごれを食べてもらって水をきれいにしているんだ。
よごれをたくさん食べた微生物は重くなってしずみやすくなる。
それをゆっくり流すことで、きれいな水と汚泥(微生物のかたまり)に分けることができるんだ。
きれいになった水は川に流され、汚泥は燃やして、残った灰は埋立地にうめられるんだ。
みんなが知ってるペットボトルや牛乳パックと同じように、水や汚泥もいろいろなかたちでリサイクルされているんだ。
工場用水やトイレの水、噴水に利用されているよ。
肥料やセメント、レンガの材料として使われているよ。
使った水をきれいにして川にもどすには、たくさんの作業が必要なんだね。
日立では、下水処理場でゴミや砂を取り除く機械や、汚泥を処理する機械などをつくって、よごれた水をきれいにするお手伝いをしているんだ。
下水処理場