星をひとつひとつ数えながら見ていると、最初に見ていた星がどの星だったか、すぐにわからなくなってしまうよね。そこで、星と星を線でむすび、絵を描いてみたら、どうだろう。ほら、どの星だったかおぼえやすくならないかな?これが、星座のはじまり。でも、いったいいつから星座はあるんだろう?
星座は、いまから約5,000年前のメソポタミア地方(現在の中東地域のあたり)でうまれたんだ。夜に見張りをしていた羊飼いや旅人が空に輝く星をむすんで、神話や伝説に登場する人物や動物を描いたのがはじまりだといわれているよ。いまの星座は、1930年に天文学者が話しあって、世界共通の88星座に統一したものなんだ。
みんなは、自分のたんじょう日の星座を知っているかな?太陽のとおり道にある12の星座のことで、「黄道12星座」というんだ。星占いの世界では、太陽がその星座をとおるころにうまれると、その星座うまれということになるよ。
星座を探すための最初の目印は、北の空で動かずに輝く「北極星」と「北斗七星」「カシオペヤ座」だよ。「北斗七星」はひしゃく型に星がならんでいる。カシオペヤ座は、英語の「M」の字のかたちに星がならんでいて、その2つの星座の真ん中に北極星があるんだ。ほぼ1年を通して観察できるから、みんなも探してみてね。
春は、昼と夜の長さがだいたい同じくらいの季節。あたたかくなってくるので星の観察も気持ちいいよね。春の星座は、まず北斗七星を見つけるのがポイントだよ。
夏の夜空は、七夕のものがたりで有名なおりひめ星とひこ星が明るく輝くよ。夕涼みを兼ねて観察するのも楽しいね。
秋は、明るい星が少ない季節だけど、ギリシャ神話に出てくる人物や動物がいっぱい。場所と天気にめぐまれれば、すばらしい星空に出会えるよ。
冬は、夜が長いし、空気もすんでいるから、たくさんの星が見られるよ。寒さ対策をしっかりして、かぜをひかないように注意して観察しよう。
見たい星や自分の星座を見つけられたら、とてもうれしいよね。季節や時間によって見える星座は違うし、さまざまなかたちの星座があるね。特別な道具がなくても、家にある双眼鏡でも気軽に星空が楽しめるから、みんなも、おうちの人と一緒に観察してみてね。