たくさんの人を乗せて走る大きな電車。笠戸事業所では広いスペースと大きな設備、そして働く人たちの高い技術力で新幹線や世界で活やくする電車をつくっているんだ。
今回は、新幹線が生まれるまでを見てみよう。
高い安全性と快適性が評価されている日本の車両づくり。その技術は、海外の高速鉄道などで活やくしているんだ。アルミ合金を使ったA-trainコンセプトの車両は高い評価をうけています。この技術やものづくり力が認められ、2009年12月、鉄道発祥の国、英国で、日立が開発した新しい高速鉄道が走り出し、今も活やくしているんだ。
英国を走るClass395
日立アプライアンスの栃木事業所は、東京ドーム20個分の広さで、敷地内に野うさぎもいるくらい自然豊かな工場なんだ。1945年にオープンし、今は主に家庭用のエアコン、冷蔵庫、大気中の熱を利用してお湯をつくるヒートポンプ給湯器などをつくっているよ。
冷蔵庫は、約800点もの部品でつくられ、組み立てた後に、検査されて、全国のお店に出荷されるよ。1日にできる数は、およそ2,000台。冷蔵庫がよく売れる時期にはおよそ2,500台と、数が増えるんだ。
冷蔵庫の外側の板は、1枚の金属をプレス機でコの字に押し曲げるだけ。材料をムダなく使うためゴミが出ない、環境にも配慮した部品づくりです。
真空チルド室は、ベルトコンベアで流れ作業をする「ライン方式」ではなく、1人が最後まで作業する「セル方式」で組み立てています。多くの種類を必要に応じてつくれるため、大量生産によるムダな在庫を減らせます。