日立は、2011年4月〜2023年3月の12年間、神奈川県の秦野市と東海大学、地域のみなさんの協力により「ITエコ実験村」を開村。ITで環境に貢献する取り組みを開始し、里地里山の自然環境を保全する活動を行いました。(2023年3月末で閉鎖)
「ITエコ実験村」では、人間の暮らしを支えている自然に感謝し、それをITと人のちからで再生・保全することをめざしました。日立の技術を最大限に利用し、ITがどのように役立つのかを実証・検討する施設として開設していました。
地域のみなさんや自治体、大学との共同作業で、休耕田を復活させ、生きものの住みかを増やし、お米もとれるようになりました。
希少動物が生息する環境が整ってきたため、昆虫やカエル、鳥、ニホンリス、イタチなどが観察できるようになりました。
湿度・温度センサーによるデータ取得はもちろん、スマートフォンでのデータ入力、ライブカメラの設置など、ITを活用した実験を行いました。
「ITエコ実験村」は、日立の環境への取り組みの一つである生態系の保全活動に、ITを活用した事例です。12年間(2011年4月〜2023年3月)の活動はこれまでの記録として 紹介していますので、ぜひ一度、Webサイトを訪ねてみてください。
世界は今、目先の効率だけを追求する世の中になっていて、知らず知らずのうちに生態系や生物多様性をそこないつつあります。こうした事態は、想定外の「何か」が起きたとき私たちの暮らしや命をもゆるがす深刻な事態に陥る危険性をはらんでいます。だからこそ、私たち一人ひとりが生態系や生物多様性を守る担い手にならなければいけません。