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Hitachi

ITガバナンス

事業再編やM&Aにより統合した会社を含め、日立グループ全体におけるITコンプライアンス、事業継続性を確保しています。情報漏えいリスクや増大するサイバー攻撃に対応し、ソフトウェアの適正利用を徹底するため、IT統制の強化に継続して取り組んでいます。

日立グループの2024中期経営計画における注力事業分野への投資や事業再編に備え、M&Aの成功に重要なポイントとなるIT統合・分離への対応力を強化し、グローバルでのIT-PMIにおけるリスク低減と効率化に取り組んでいます。

IT-PMIにおけるリスク低減と効率化

日立グループIT部門は、事業再編に伴うIT統合・分離活動であるIT-PMIを推進しています。近年ではGlobalLogicなどの大型でグローバルな統合や、日立物流、日立金属、日立建機などの分離を実行してきました。現在は、欧州の鉄道信号関連事業買収に伴うPMIを実施しており、円滑かつ効率的なIT統合・分離を進めています。日立グループはIT-PMIに伴うリスク低減と効率化実現のため、標準的に行うプロセスを体系化したIT-PMIガイドラインを活用しています。

自己点検制度の徹底

新たに日立グループに加わる会社は、買収完了後速やかに、日立グループITに関する規則の順守と、ITマネジメント体制の構築が求められます。2023年度は、M&Aに伴うセキュリティリスクの高まりを受け、セキュリティチェック項目を強化しました。これにより、IT-PMIの迅速化に加え、IT統制観点での実効性も向上させています。

M&Aなどによる事業統合への対応

M&Aにおける事業収支計画達成には、IT-PMIに係るコストの計画と実態とのかい離を最小限に抑えることが重要です。M&Aに携わる関係者でこの共通認識を持つために、国内外に向けてIT-PMIに関する説明会を開催するなどの働きかけをしています。また、IT-PMI有識者が戦略的に実案件に参画し、さらにスキル・ナレッジを集約。リソース強化による案件対応力を向上させています。

※1
IT-PMI: IT Post Merger Integration(企業の合併・買収成立後のIT統合)