今から約千二百年前。東北には蝦夷と呼ばれた縄文文化の流れを汲む部族があった。
時の朝廷 桓武天皇は、東北、陸奥地方をも支配下に置こうと、何度も軍を送るがことごとく敗れ、最後の切札として、武官である坂上田村麿を送ることにした。
坂上田村麿は、防具や鎧を強化するなど軍制を改革し、岩手胆沢地方を平定させ、いよいよ津軽青森へと入り、最も手強い大丈丸を追いつめ成敗した。
次に八甲田山中へ立てこもる女首領の阿屋須と、弟で副首領の屯慶を、原生林深く攻め入るが、本陣がわからず、逆に毒矢を射られて苦戦を強いられた。
そこで坂上田村麿は考え、茅で大きな人形を作らせ、あわせて笛、太鼓、鉦をたたき囃し立てた。
何事かと珍しさに現れた者たちに、阿屋須と屯慶の居所を聞き出し、大灯籠を用いて討ったのである。
ねぶたは、大灯籠の原型「茅人形」を用いて、屯慶と相対する場面、今日に伝わる「青森ねぶた」の原型「ねぶた伝説」のはじまりとされる。さらなる郷土の発展を願う。
下絵制作者:北村蓮明氏
令和元年(2019年)日立連合ねぶた委員会ポスター
第54回目の出陣となった2019年(令和元年)、日立連合ねぶた委員会は「坂上田村麿「ねぶた伝説」」で「囃子賞」を受賞しました。
たくさんのご声援、誠にありがとうございました。
「囃子賞」を受賞
◆7月28日(日):「清掃ボランティア活動」を実施しました。
晴天に恵まれた7月28日(日)、日立連合ねぶた委員会は、今年で13回目となるアスパム(ねぶた小屋)周辺地域の「清掃ボランティア活動」を行いました。
日立連合ねぶた委員会関係者とそのお子さん達、約50名が参加した清掃ボランティア活動は、地元地域への日頃の感謝の意を込めて、2007年から実施しています。
今年もお子さんの参加が多く、終始、笑顔の耐えない清掃ボランティア活動となりました。
この活動を通じて、地域貢献活動の意識を高めるとともに、日立連合ねぶた委員会の一層の団結を深めることができました。
清掃ボランティア活動の様子
◆9月14日(土)〜16日(月祝):「日立ねぶたぬりえ展」を開催しました。
9月14日(土)〜16日(月祝)の3日間、青森市の観光物産館アスパム2階エネルギー館・ギャラリーにおいて、「日立ねぶたぬりえ展」を開催し、319名の方にご来場いただきました。
本展示会は、ねぶた祭の伝承を目的に、2006年から日立連合ねぶた委員会が独自に開催し、今回で14回目となります。
今年も青森市内の子どもたちはもとより、全国各地から感性豊かな作品が寄せられ、応募総数は101枚にのぼりました。
たくさんのご応募ならびにご来場、誠にありがとうございました。
日立ぬりえ展の様子