昔、上北地方の吹越村(ふっこしむら)のお宮に、大きく立派な権現さまが祭られていた。火事があると空を飛んで火事場へ行き、大きな布を羽ばたかせて、火を消し止めるのだという。ある祭りの夜、田名部(たなぶ)の三郎はお宮から、こっそり権現さまを盗み出していた。高い値で売りさばこうと小舟に積み込み函館をめざしていると、突然空が真っ暗になり、大粒の雨が音をたてて降り始め、海は大荒れ。慌てた三郎は権現さまの布の端をしっかりつかんで離さない。権現さまは三郎をぶら下げたまま、ものすごい勢いで嵐の空へ舞い上がったのである。横浜村の近くへ来ると大きく宙返りをし、海のそばの大きな岩にふわりと下りると疲れた体を休めるように動かなくなった。
この時から吹越の権現さまは横浜村の八幡さまに納められ、この村を火事から守っているという。現在も横浜町の八幡神社に祭られている。
下絵制作者:北村蓮明氏
第52回目の出陣となった2017年(平成29年)、日立連合ねぶた委員会は「市長賞」「囃子賞」「運行・跳人賞」の3部門を受賞しました。
そして、14年連続入賞という快挙とともに、14年連続の海上運行を果たしました。
ご支援・ご協力誠にありがとうございました。
「市長賞」「囃子賞」「運行・跳人賞」の3部門を受賞
躍動する跳人と日立専属囃子方「凱立会」
14年連続の海上運行
◆7月30日(日):「清掃ボランティア活動」を実施しました。
晴天に恵まれた7月30日(日)、日立連合ねぶた委員会は、今年で11回目となるアスパム(ねぶた小屋)周辺地域の「清掃ボランティア活動」を行いました。
日立連合ねぶた委員会関係者とそのお子さん達、約50名が参加した清掃ボランティア活動は、地元地域への日頃の感謝の意を込めて、2007年から実施しています。
今回はお子さんの参加も多く、終始、笑顔の耐えない清掃ボランティア活動となりました。
この活動を通じて、地域貢献活動の意識を高めるとともに、日立連合ねぶた委員会の一層の団結を深めることができました。
清掃ボランティアの様子
◆9月16日(土)〜18日(月祝):「日立ぬりえ展」を開催しました。
9月16日(土)〜18日(月祝)の3日間、青森市の観光物産館アスパム2階エネルギー館・ギャラリーにおいて、「日立ぬりえ展」を開催し、435名の方にご来場いただきました。
本展示会は、ねぶた祭の伝承を目的に、2006年から日立連合ねぶた委員会が独自に開催し、今回で12回目となります。
今年も青森市内の子どもたちはもとより、全国各地から感性豊かな作品が寄せられ、応募総数は148枚にのぼりました。
たくさんのご応募ならびにご来場、誠にありがとうございました。
日立ぬりえ展の様子