于吉は中国後漢末期の道士で、護符や神水によるまじないで病気を治し、多くの信者を得ていた。
一方、孫策はわずか五年で呉の基を築いた天才軍略家で、覇王項羽にならって、小覇王と讃えられていた。
ある日、城下に現れた于吉仙人を拝みたいと、領民はじめ文武諸官まで出かけたのを知った孫策は、その人気に腹を立て、人心を惑わす邪教だとして、于吉を咎め捕まえさせる。
信者たちの助命嘆願にも耳を貸さず、「雨を降らせることができたら命を助けてやる」と言って于吉に祈祷させるのだが、さて、雨が降ると持ち前の気の強さと短気でますます怒り、結局は殺してしまったのである。
その夜から孫策は于吉の幻影に悩まされ、病が悪化し二十六歳の若さでこの世を去ってしまう。
弟の孫権はその後君主となり五十年に渡り呉を治めた。
ねぶたは于吉仙人の幻影に孫策が立ち向かっている場面。
2013年(平成25年)下絵
今年(2013年)は『于吉仙人、小覇王を倒す』で出陣する日立連合ねぶた。
10年連続入賞(海上運行)という前人未踏の記録に挑戦する決意と、「ねぶた大賞」奪還という思いでポスターを制作しました。
2013年(平成25年)日立連合ねぶた委員会ポスター
平成25年度(2013年度)、日立連合ねぶたが、「ねぶた大賞」(2009年以来4年ぶり)を受賞し、前人未到の10年連続入賞・海上運行の快挙を達成しました!!
また、ねぶた師:北村蓮明氏が「最優秀制作者賞」を受賞しました。
ご支援・ご協力誠にありがとうございました。
「ねぶた大賞」「最優秀制作者賞」を受賞!
日立専属囃子方「凱立会」
10年連続の海上運行の前に
◆7月28日(日):「清掃ボランティア活動」を実施しました。
7月28日(日)、曇り空のもと、日立連合ねぶたは、今年で7回目となるアスパム(ねぶた小屋)周辺地域の「清掃ボランティア活動」を行いました。
日立連合ねぶた関係者とそのお子さん達、約70名で行ったこのボランティア活動は、地元地域への日頃の感謝の意を込めて、2007年から実施しています。
このボランティア活動を通じて、地域貢献活動の意識を高めるとともに、日立連合ねぶたの一層の団結を深めることができました。
清掃ボランティア活動の様子
◆9月14日(土)〜6日(月・祝):「日立ぬりえ展」を開催しました。
9月14日(土)〜16日(月・祝)の3日間、観光物産館アスパム2階エネルギー館・ギャラリーに於いて、「日立ぬりえ展」を開催しました。
本展示会は、ねぶた祭の伝承を目的に、2006年から日立連合ねぶた委員会が独自に開催し、今回で8回目となりました。青森市内の子どもたちはもとより、関西・四国地方など全国から感性豊かな作品が寄せられ、応募総数は97枚にのぼりました。会期中は台風による悪天候にも関わらず、約500名にご来場いただきました。
日立ぬりえ展の様子