uCosminexus TP1/Server Base Enterprise Editionは uCosminexus TP1/Server Base、uCosminexus TP1/Extension 1、及びこのたび新たにリリースしたuCosminexus TP1/Server Base Enterprise Optionで構成するセット製品です。uCosminexus OpenTP1に、メインフレーム系データ通信プログラムからの高信頼技術を拡充するとともに、既存機能のリアルスレッド化を実施し、大規模・大量データ処理に適したトランザクション処理基盤を提供します。
uCosminexus TP1/Server Base Enterprise Editionは、次のようなシステムへの適用をお薦めします。
uCosminexus TP1/Server Base Enterprise EditionはTP1/Server Base上で動作し、サーバアプリケーションプログラム(以下、EE-SPP)の一部として稼働します。
EE-SPPは内部で複数のトランザクション処理用スレッド(以下、処理スレッド)を生成して、各処理スレッドが並列にトランザクション処理を実行します。これによりスループットの向上や、稼働プロセス数削減によるリソース使用量の削減が可能です。
お勧めポイント | メモリ・CPUなどのリソースを効率良く使用したい場合に、uCosminexus TP1/Server Base Enterprise Editionがお薦めです。 |
uCosminexus TP1/Server Base Enterprise Editionのスケジュールキューはサービス単位に管理するサービスキューです。各サービスは並列に処理されます。サービス要求の処理順序は、EE-SPPでの受信順序ではなく、サービス毎の受信順序になります。
お勧めポイント | サービスに業務を割り当て、各業務を平等かつ同時並行で処理したい場合に、uCosminexus TP1/Server Base Enterprise Editionがお薦めです。 |
uCosminexus TP1/Server Base Enterprise Editionでは、キュー型非同期通信手段としてDBQ(Database Queue)に対応しています。DBQとはメッセージキューにDBを用い、双方向にメッセージ連携する非同期通信機能です。これにより大量データに適し、高負荷集中に強いディレード処理基盤を提供します。DBQを用いた連携は、同一EE-SPP内のサービス関数同士、別EE-SPP同士だけでなく、EE-SPPとJavaコンポーネントとの連携も可能です。
お勧めポイント | メインフレームでよく行われているディレード処理をオープン系で実現する場合に、uCosminexus TP1/Server Base Enterprise Editionがお薦めです。 |
DBキュー機能では、1つのuCosminexus TP1/Server Base Enterprise EditionプロセスでDBキューからメッセージを読出します。DBキュー読出しサーバが障害発生によりダウンした場合、読出しサーバを切り替えることにより、継続してメッセージの読出し処理を行うことが可能となります。
お勧めポイント | DBキュー読出しが動的に変更可能となり、DBキューのメッセージを滞留させることなく、処理継続することができます。 |
オンラインバッチ機能を標準装備し、大量データに適したバッチ処理基盤をシステムフレームワーク「Justware」 との連携で提供します。
オンラインバッチ機能は次の特徴を持ちます。
お勧めポイント | 大量データを扱うオンラインバッチシステムを容易に実現したい場合に、uCosminexus TP1/Server Base Enterprise EditionとJustware の組み合わせがお薦めです。 |