ページの本文へ

Hitachi

システム運用に役立つ情報を提供システム運用ハック

オブザーバビリティ

メンテナンス中のホストを
一時的に監視対象から外す方法

メンテナンス中のホストを一時的に監視対象から外す方法

2025年1月22日公開

パッチの適用や問題対策などでホストをメンテナンスする際、何度もサーバを再起動することになり、監視する必要がないイベントが大量に発行されて困ることはありませんか?平時なら大きな問題にならなくても、対応が必要な重要イベントが埋もれて対応が遅れると大問題になることもあるため、ホストをメンテナンスすることが決まったら、事前に監視対象から外す対策をしておくことをおすすめします。

ここでは、統合システム運用管理 JP1を活用して、メンテナンス対象のホストを監視対象から一時的に外す方法をご紹介します。

【使用するツール】
JP1/Integrated Management 3 または システム管理 JP1 Cloud Service/System Management

1. 一時的にメンテナンス対象のホストを監視対象から外す

メンテナンス対象のホストをJP1の監視対象から外すには、フィルターの共通除外条件を使用します。

  1. [共通除外条件設定]画面で監視対象から外すホストの条件を設定します。

    [共通除外条件設定]画面で監視対象から外すホストの条件を設定します。

  2. [共通除外条件設定]画面で[OK]ボタンをクリックすると、[イベント取得条件一覧]画面が表示されます。
    [共通除外条件群一覧]に[共通除外条件設定]画面で設定した「定期メンテナンス1」が表示されるので、この条件を適用するためにチェックボックスをチェックしてから[OK]ボタンをクリックします。

    [共通除外条件設定]画面で[OK]ボタンをクリックすると、[イベント取得条件一覧]画面が表示されるので、この条件を適用するためにチェックボックスをチェックしてから[OK]ボタンをクリックします。

  3. 最後に[システム環境設定]画面が表示されるので、設定した「定期メンテナンス1」のチェックボックスがチェックされていることを確認して[適用]ボタンをクリックしてください。
    これで、一時的にメンテナンス対象のホストを監視対象から外す設定が完了しました。

    最後に[システム環境設定]画面が表示されるので、設定した「定期メンテナンス1」のチェックボックスがチェックされていることを確認して[適用]ボタンをクリックしてください。

MEMO

正しく設定できたかどうかは[イベントコンソール]画面の[コマンド実行]画面で、監視対象外のホストからテスト用のイベントを発行するコマンド(jevsend)を実行して確認できます。イベント発行のコマンド実行後に、イベント一覧に表示されないことを確認することで設定が正しく動作していることを確認できます。

2. メンテンス終了後、ホストを監視対象に戻す

ホストのメンテナンスが終了した後、一時的に監視対象から除外したホストを再度監視対象に戻す方法を説明します。

  1. [システム環境設定]画面で、「定期メンテナンス1」のチェックボックスをオフにして、[適用]ボタンをクリックしてください。
    一時的に監視対象から除外したホストを監視対象に戻すことができます。

    [システム環境設定]画面で、「定期メンテナンス1」のチェックボックスをオフにして、[適用]ボタンをクリックしてください。

メンテナンス中のホストから発行されるイベントなど、監視に不要なイベントは表示させないように抑止することで、監視すべきイベントを確認しやすくなります。定期メンテナンスなどを実施する場合に有効です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

記載の仕様は、改良などのため予告なく変更になることがあります。