2023年9月29日
株式会社日立製作所(以下、日立)は、米Deep Instinct社の次世代エンドポイントセキュリティ製品「Deep Instinct」を使用した新ソリューション「マルウェア対策ソリューション with Deep Instinct」を本日から提供開始します。本ソリューションは、ディープラーニング(深層学習)技術の活用でエンドポイント(端末)のマルウェア対策が可能な「Deep Instinct」の導入や、ウイルス対策状況レポートの発行、万一のウイルス感染時の復旧などに、幅広く対応するものです。これにより、ワークスタイルの変化で多様化するエンドポイントを狙ったセキュリティ脅威への備えを強化し、より安全なワークスペース環境の利用と容易な運用を実現します。
近年、リモート勤務と出社を併用したハイブリッドワークの浸透にともない、従業員が利用するPCやスマートデバイスなどのさまざまな端末が、企業システムに接続されています。こうした状況で、年々巧妙化するマルウェアなどのサイバー攻撃の脅威から企業システムを守るため、エンドポイントのセキュリティを強化するニーズが高まっています。日立はこれまで、日立グループ内のリモ―トワーク環境の運用ノウハウを基に、安心・安全なワークスペースの実現を支援する各種ソリューションを提供してきました。また最近では、as a Service型ITプラットフォームEverFlex from Hitachiにおいて、ゼロトラストに対応したワークスペースの実現を支援しています*1。
今回、エンドポイントに対するセキュリティを強化し、より安全な企業のIT環境を実現するため、「Deep Instinct」を核とした新ソリューションを提供します。本ソリューションで使用する「Deep Instinct」は、マルウェアやゼロデイ攻撃などの将来の脅威に対し、ディープラーニングを活用した予測モデルで、PCやサーバなどへの侵入をリアルタイムに検知・防御することで、被害を未然に防ぐことを可能とします。具体的には、既知のウイルス情報などを分析して自動で作成された予測モデルにより、未知のマルウェアの出現に備える事が可能です。また、予測モデルは将来発生しうるウイルスの亜種も検知・防御できるため、モデルの更新頻度も少なくて済み、利用者の負担を軽減します。
日立は、本ソリューションにおいて、「Deep Instinct」導入のための環境構築や問合せ対応などのサポートを行うほか、ウイルス対策状況の月次レポート発行などを行います。また、ウイルスの誤検知/過検知を抑制して検知の精度を向上するチューニングにも対応します。さらに、万一のウイルス検知時には、影響箇所の特定に加え、バックアップからのデータ復旧に、データ保護およびランサムウェアソリューション「Veeam Backup & Replication」*2と連携して対応します。これらにより、IT部門のセキュリティ運用を容易とします。
今後は、統合システム運用管理「JP1」との連携で、「Deep Instinct」によるマルウェア対策などのセキュリティ状況を監視し、ITシステム全体のオブザーバビリティをセキュリティの側面からもさらに高めていきます。これらにより、お客さまの安全なワークスペース環境の実現に貢献していきます。
ディープインスティンクト株式会社は、今回の株式会社日立製作所からの「Deep Instinct」の提供開始を心より歓迎します。弊社は世界で初めてディープラーニングをサイバーセキュリティに適用した企業です。ランサムウェアをはじめ、今までの技術では対処が難しい未知の脅威に対し、自律的に攻撃を予防し、サイバーセキュリティ対策にもっとも有効的な効果を発揮します。日立製作所は幅広い業種、業態の企業へ安心安全なワークスペースの導入実績があります。この技術、販売・サポート力、またお客さま視点の課題解決ノウハウは、サイバーセキュリティ対策に悩む企業へ、より一層価値あるサービス提供ができると確信しています。
名称 | 概要 | 価格 | 提供開始 |
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マルウェア対策ソリューション with Deep Instinct |
・Deep Instinct 利用ライセンス ・サポートサービス |
個別見積 (年額) |
9月29日 |
・導入支援サービス*3 (環境構築ほか) ・運用支援サービス*3 (月次レポート提供、検知精度チューニングなど) ・ウイルス検知時の対応、復旧支援サービス*3 (影響範囲調査、リストアでのデータ復旧) |
個別見積 |
株式会社日立製作所 クラウドサービスプラットフォームビジネスユニット デジタルプラットフォーム事業部
https://www.hitachi.co.jp/it-pf/inq/NR/
以上