2025年10月リリースのHitachi Advanced Database Version6では、これまでにHitachi Advanced Databaseが提供し続けてきた超高速なデータウェアハウスとしての価値を守りつつ、多様なデータの活用を容易にするデータレイクハウス向けの処理基盤として進化いたしました。
具体的には、データレイクハウスやデータレイクのデータの格納先として一般的に利用されるAmazon S3などのオブジェクトストレージ上のデータに対し、データの加工作業や取り込み作業を行わずに、Hitachi Advanced Databaseから直接SQLにより検索できるようになりました。また、Hitachi Advanced Database内のDBデータと合わせた横断的な検索や分析が可能になります。さらに、独自の非順序型実行原理による並列処理により、オブジェクトストレージのI/O性能の低さによる性能課題を解決しています。
これらにより、さまざまなデータを組み合わせて多角的に分析を可能にするとともに、 Hitachi Advanced Databaseの高速処理能力をさまざまな領域に適用することが可能になります。
Hitachi Advanced Data Binder 06-00の主なサポート項目は、次の通りです。
Amazon S3などのオブジェクトストレージやNFSなどのファイルストレージ上に保存されたCSVやParquet、JSON形式のオープンテーブルフォーマット、オブジェクトストレージのApache Icebergテーブルを、外部表としてHitachi Advanced Databaseから直接SQLで検索、集計できるようになりました。Hitachi Advanced Database内のDBデータとの横断的な検索も可能になります。
さらに、外部表の検索に対しても非順序型実行原理を適用し、ファイルやオブジェクトのサイズに関わらず、高速に検索可能な点から、高速なデータレイクハウスの実現に寄与します。
これにより、データレイク内のデータを分析する際、データの事前加工やHitachi Advanced Databaseへのインポート作業が不要になり、多様なデータを迅速かつ柔軟に活用、高速に検索できるようになります。また、HADB内のDBデータと横断的な検索が可能な点から、利用頻度の低いデータなど、HADB内のDBデータの一部を安価なオブジェクトストレージへ移動させることで、ストレージコストの最適化が可能になります。
Hitachi Advanced Databaseで検索した結果を、オブジェクトストレージ上に直接Parquet形式で出力できるようになりました。
これにより、生成AIの学習データや大規模分析ワークロード向けのデータを、効率的に準備できるようになります。
Keycloak連携による外部認証機能をサポートしました。
これにより、Kubernetesなどのコンテナ環境での外部認証が可能になり、より柔軟なシステムの構築が可能になります。