Hitachi Advanced Data Binderの3つの特長「「非順序型実行原理」による超高速検索」「データ特性に合わせた格納形式を採用」「バックグラウンドでの高速データインポート」により、データ処理性能の飛躍的な向上を実現したり、導入・開発コストを抑えた自由な分析を可能にする等の導入メリットを実現します。
Hitachi Advanced Data Binderの特長と導入メリットの関係
Hitachi Advanced Data Binderは、「リレーショナルデータベースの検索処理はレコードの処理順序に依存しない」という点に着目し、データ処理開始が可能なところから処理を要求していきます。そして、データアクセス処理性能を高める技術「非順序型実行原理」に基づき、各処理の完了を待たずに、次々と処理を行っていきます。一般的に、大量データのアクセス処理では、大容量のメモリ/マルチコアCPUを搭載したサーバや、複数のハードディスクドライブを搭載したストレージといったハードウェアの能力を十分に使い切っていないという課題がありました。しかし、Hitachi Advanced Data Binder であれば、サーバやストレージの能力を最大限に使い切り、自社従来比約100倍*1の検索性能を実現いたします。
サーバやストレージの能力を最大限に使い切る「非順序型実行原理」の仕組み
Hitachi Advanced Data Binderでは、お客さまのデータ特性に合わせて最適な格納形式(ローストア/カラムストア)をご用意しています。表定義時にローストア、または、カラムストアを選択し、同時に利用することで効果的なデータアクセス処理を実現いたします。
ローストアは、マスタデータのように行単位のアクセスが多いデータに適しています。カラムストアは、売上データを集計する、検診データの平均値から地域ごとの傾向を見るといった列単位のアクセスが多いデータに適しています。カラムストアへデータをインポートする際、インポートするデータを基に圧縮アルゴリズムを自動的に選択しますので、ローストアと比べるとデータ容量を小さくできます。そのため、ストレージの容量以上のデータが扱えるなど導入コストを抑える効果が期待できます。また、データを検索する際も、データ圧縮によるデータアクセス量の削減から集計処理の高速化を可能にします。
ローストア/カラムストアを活用したデータインポートのイメージ
Hitachi Advanced Data Binderでは、分析業務を止めずにオンライン業務からバックグラウンドでデータを高速に取り込めるため、常に鮮度の高いデータを活用できます。
例えば、下記の不正取引検知システム例では、バックグラウンドでデータを取り込むことにより、常に最新の取引履歴を用いることができるようになります。これにより、不正取引が行われてからすぐに検知できるようになり、不正リスクを減らすことができるようになります。
バックグラウンドインポートで取得した最新データで不正リスクを検知する例
Hitachi Advanced Data Binderの導入メリットを、システム開発者/データ利用者の各立場からご紹介します。
Hitachi Advanced Data Binderの適用により、業務によっては数100種類以上も必要だったデータマートが不要になり、データマートの開発・保守コストを削減することができます。また、サーバ1台にデータを集約することで、ハードウェアの費用を抑えることができます。
Hitachi Advanced Data Binder の導入メリット(システム開発者の場合)
Hitachi Advanced Data Binderの適用により、大量の最新データで不正取引を検知したり、アドホックな分析結果から的確な意思決定が下せるようになります。
Hitachi Advanced Data Binder 適用による導入メリット例