uCosminexus OpenTP1は、UNIX、Windows、Linuxといったオープンシステム上の分散コンピューティング環境で、オンライントランザクション処理*1を実行する分散トランザクション基盤です。オープンな環境の構築に柔軟に対応できる多様な選択肢、メインフレームから継承した高度な信頼性には定評があり、JR東日本のICカード出改札システムSuica®をはじめとして、これまで多くの導入実績があります。
企業を取り巻く業務システムの形態がどのように変化しても、高負荷時に安定稼働するシステムの必要性は変わることはありません。uCosminexus OpenTP1は、トランザクション制御機能、スケジューリング機能、プロセス管理機能、障害回復機能などにより、トラフィックに左右されない安定した処理性能でミッションクリティカルな業務をこなします。
アプリケーションサーバとの連携も密接です。Webアプリケーションサーバで開始した処理をuCosminexus OpenTP1に引き継いで、2フェーズコミット*2によるトランザクション処理を行うことにより、フロントDBと基幹業務DBの同期更新が可能になります。アプリケーションサーバとuCosminexus OpenTP1との連携によって、安定した業務処理と柔軟なWebシステムの両方のメリットを享受することができます。
分散コンピューティング環境において、2フェーズコミットの同期処理によってトランザクションの整合性を保証します。X/Open(現The Open Group)DTPモデルに準拠しているため、DBMSとの連携によるデータの整合性も保証します。また、アプリケーション障害やシステム障害の自動回復によりシステム全体の信頼性向上をはかるとともに、障害時の系切り替え処理などでシステムの可用性も高めています。
サーバ上で動くプロセス数を絞り込むことで資源を有効に活用し、スケジューリング機能により、要求を効率よく負荷分散処理します。これにより高トラフィックに対応可能なトランザクション処理システムを実現できます。
uCosminexus OpenTP1は、メインフレームで培われた技術をもとに、基幹システムで必要とされる機能を提供しており、高い信頼と豊富な実績で基幹システムを支えます。Version 7では、ミッションクリティカル機能強化により、スローダウン、ハングアップ検知機能の適用範囲が広がります。
COBOLによるアプリケーションプログラム開発が可能です。特に日立のメインフレームシステムとの親和性は高く、資産の移行がスムーズにでき、メインフレームとオープンシステムの連携も可能です。JavaアプリケーションからuCosminexus OpenTP1上のCOBOLアプリケーションを呼び出すためのBeanは自動生成が可能です。
uCosminexus TP1/Message Queueを用いて、メッセージキューイングシステムの構築ができます。WebSphere MQと互換性がありますので、WebSphere MQのシステムと連携が可能です。
uCosminexus TP1/Server Base Enterprise Optionは、マルチスレッド化を実現し、大規模・大量データ処理に適したトランザクション処理基盤を提供する製品です。メインフレーム系データ通信プログラムであるTMS-4V/SPの勘定系オンラインシステムの機能を継承しています。COBOLのAPで使用するメモリを提供・管理することで、高速なトランザクション処理や、トランザクションごとの統計情報機能(TASKTM)により、きめ細かいチューニングが実現できます。
.NET Framework連携製品を用いて、.NET Framework上でミッションクリティカルなシステムを実現することができます。
VB.NET、C#などVisual Studioによる開発効率の高いプログラミング言語への対応や、各種開発支援ツールの拡充により生産性を高めるとともに、既存システムとの連携、Webサービスによる柔軟なアプリケーション間連携を実現します。
uCosminexus TP1/Server Base Extream Transaction Platformを使用することにより、証券取引所業務などの、ミリ秒レベルの高速なシステム応答性能を実現することができます。
本製品を使用することにより、データベースを全てメモリ上に保持することで、オンライン処理中のディスクI/Oをなくし、高速なトランザクション処理を実現できます。また、障害発生時にメモリ上のデータベースを保全するため、実行系処理と同期した2台の待機系を起動しておくことにより、信頼性向上を図ることが可能です。
uCosminexus OpenTP1の動作環境、価格、その他詳細につきましては、uCosminexus OpenTP1のサイトをご覧ください。