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事例紹介
Casestudy
日本生命保険相互会社
Windowsパソコン約7万3千台。
世界最大級規模のモバイルシステムをCOBOL85で開発。
わが国最大の生命保険会社である日本生命保険相互会社(以降,「日本生命」と記述)では,約6万5千台の携帯情報端末と約8千台のパソコンで構成する「Nx・2000」システムを,1999年1月4日から全国一斉に使い始めた。短期開発を支えたのは,日立のオープンミドルウェア製品である
COBOL85
および画面・帳票サポートツール
XMAP3
の高い性能だ。6万数千名の営業職員は,Windows搭載の新しい携帯端末を駆使しながら,強力なファイナンシャル・プランニング活動を展開している。
日本生命の「Next」を支える
「Nx・2000」計画
新情報化計画「
Nx・2000
」。このプロジェクト名には,新たなネットワーク(N)によって未知なる未来(x)・2000年代を創造する・2,000万顧客の実現に向けた次世代(Next)の情報ネットワークを構築するという思いが込められている。
ビッグバンの渦中にあって,保険業界は,かつてないほどの変革の時代を迎えている。海外や他業種からの参入が相次ぐなか,更なる競争力の強化も急がれる。日本の生命保険会社のリーディングカンパニーである日本生命も例外ではない。
「顧客サービスを向上させ,営業力を上げ,事務効率向上でコストダウンと価格競争力を実現する。こうした21世紀型の企業体質を作る基盤となるシステムが,Nx・2000です」と,日本生命 Nx・2000推進部 システム開発課長 加藤隆彦氏は力強く語る。
Nx・2000計画は,1996年にスタートした。1999年1月までの3年計画で,約6万5千台の新しい携帯端末を導入した。従来の営業支援用ハンディターミナル,高度コンサルティング支援用ノートパソコン,営業拠点のデスクトップ端末から,全営業支援機能を,この新しいWindows搭載の携帯端末に統合し,全営業職員が一貫利用することによって,全社的な顧客対応力を高め,全営業職員をファイナンシャル・プランナー化することを目指す。
「どこにいても,営業拠点のパソコンを利用しているのと同等の密度の高い情報活用ができ,しかもデータ入力は一度で済む。こういう
any to any
の通信環境を実現して,新しいビジネススタイルを作るのが,Nx・2000の目的なのです」と加藤氏は説明する。
Nx・2000推進部 システム開発課長 加藤 隆彦 氏
メインフレームCOBOLと同等の
計算精度を実証した「COBOL85」
システム開発にあたって,重要なポイントが2つあった。第1に,開発期間を短縮すること。第2が,高い計算精度を確保することだ。
「従来,本店のメインフレームシステムはCOBOL,支部の営業支援システムはRPGで開発していました。これに,さらにWindowsアプリケーションの開発を加えて,三重開発をする時間の余裕はありません。メインフレームから携帯端末まで開発言語は国際標準規格のしっかりしたCOBOLで統一し,システムロジックを互いに共用しながら,開発スピードを高めていこうと考えました」と,日本生命 Nx・2000推進部 主任 宮本秀麿氏は語る。
COBOLとひと口に言っても,各ベンダーが提供するCOBOLには,性能や使いやすさに大きな差がある。日立の
COBOL85
を選定した最大の理由は,保険料率計算などに不可欠な高い精度を実現できたためだ。
「膨大な数字に対して,数十年にわたる保険料率などの複雑な計算処理を加えるのですから,有効桁数18桁はあたりまえ。さらに,メインフレームと同じ計算処理を徹底的にテストし,まったく同じ精度が実現できることを証明できたのが,日立のCOBOL85でした」と,宮本氏は言う。
COBOL85は,応答性能,コンパイラ性能でも満足できるテスト結果を示した。また,エディターが標準提供されているため,誰でも使いやすい点も評価した。
「さらにすばらしいのは,日立のサポート力です。メインフレーム上のCOBOL資産と,オフコン上のRPGで作ったアプリケーションを,パソコン上に移植するためのコンバータを日立が個別に開発してくれたため,開発生産性を劇的に向上させることができました」(宮本氏)。
移行したいプログラムは約400万ステップにのぼり,とても最初から開発できるボリュームではなかった。しかも,RPGからCOBOLへのコンバータは,市販品では存在しない。
「日立は,RPGプログラムと画面定義を100%近い精度で変換できるコンバータを作ってくれました。ずいぶん苦労したようですが,日立の技術力は,驚くほどタフだと感じましたね。精度の高いコンバートが出来たからこそ,膨大な移行作業を短期間に完了できたのです」と加藤氏は語る。
Nx・2000推進部 主任 宮本 秀麿 氏
「XMAP3」で従来のキー操作継承と
新しいGUI環境の導入を両立
新システムのユーザーアプリケーションは,従来の営業拠点のデスクトップ端末の操作を継承しながら,WindowsならではのGUI操作も取り入れているのが大きな特長だ。
「Windowsパソコンが初めてという営業職員は,従来のキー・オペレーションだけでも使えるし,Windowsに慣れている人は,GUI画面をマウスで操作できるというのが,当方の重要な要件でした。こういうむずかしい注文を実現できるのは,日立の
XMAP3
だけだったのです」(加藤氏)。
日立の画面・帳票サポートツールXMAP3は,画面の物理情報を管理して,画面マッピングを行う。キー機能も画面上でカスタマイズできるため,Enterキーに割り当てられている送信(実行)機能を右Ctrlキーに割り当てることも自在にできる。Windowsならではのマウス操作と,キー操作だけの画面遷移を同時に実現することも可能だ。
また,アプリケーションの頻繁な変更にも柔軟に対応できる。
「市場競争が激化するなかで,保険の新商品も頻繁に登場しています。従来だと,新しい帳票用紙を全国に配布するなど,新商品のスタートにはいろいろな手間がかかりました。新システムでは,XMAP3で作成した新しい帳票フォーマットをサーバに送っておくだけで,自動的に端末側を更新できるため,柔軟にビジネスニーズに対応できます」と宮本氏は説明する。
ファイナンシャル・プランニング活動を強力に支援
新システムは,メインフレーム,約2,100台の拠点サーバ,モバイル/デスクトップ利用を合わせて実質7万3千台のパソコンで実現される。パソコン上で動くアプリケーション約1万2千本,画面も1万2千種という点でも,世界最大級規模のネットワークシステムである。
6万数千名の営業職員は,「エフパーくん」という愛称で呼ばれる携帯端末を駆使して,営業活動をする。新システムでは、出先で損害保険や生涯必要資金のシミュレーションや,ライフ・ファイナンシャルの総合的なコンサルティングができるのである。
いったん「エフパーくん」に入力した内容は,営業拠点のドッキングステーションに置くだけで,サーバを経由してメインフレームとのデータ送受信が自動的にできる。営業拠点でデスクワークをするときには,拠点サーバに接続したまま,オンライン端末として利用する。
また,セキュリティ対策も万全で,パスワードとIDキー装着によって電源オン/オフをするほか,営業拠点のドッキングステーションに一定期間以上接続しない端末は内部の情報が自動的に消滅する仕掛けになっている。
新システム開発にあたっては,BPRも徹底した。本店/支社/支部という3階層構造を,全国8カ所のサービスセンターと約2,100カ所の支部という2階層構造に集約して,大規模な組織の統廃合を敢行した。ネットワークインフラや物流システムも大きく作り替えた。
Nx・2000は,コールセンターの拡充をはじめ,今後,日本生命の総合サービス戦略上の重要なネットワークインフラとなる。日立のオープンミドルウェア製品は,世界最大級規模のモバイルシステム開発を成功させ,ビッグバンを戦い抜く環境づくりにひと役買ったのである。
Nx・2000システム概要
USER PROFILE
(1998年3月末時点)
日本生命保険相互会社
本店
大阪府大阪市中央区今橋3丁目5番12号
創業
明治22年7月
資産
42兆2,096億円
基金
3,000億円
保有契約高
416兆2,979億円(個人保険,個人年金,団体保険)
保険料等収入
6兆2,755億円
従業員数
7万5,851名
事業内容
わが国最大の生命保険会社。社内に,日本FP協会が認定したAFP(AFFILIATED FINANCIAL PLANNER)資格取得者を4,596名(1998年12月)も抱えるなど,ファイナンシャル・プランの提案/アドバイス力でもわが国トップを誇る。
■
COBOL85
,
XMAP3
の詳細は,製品ホームページでご覧ください。
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