従来、研究開発データは企業・組織や研究者ごとの個別管理が一般的で、共同研究の際はその都度、共同研究者が利用可能なファイル共有システムを構築したり、メールによる送付、USBメモリやCD-ROMなどの外部記憶媒体によるファイル授受が必要でした。
また、研究開発データと、データ解析プログラムやシミュレーターなどの保管場所が異なるため、同一画面で解析結果を確認できない、開発したプログラムを共同研究者に円滑に周知する仕組みがないなど、多くの課題がありました。
日立は、「Open Science Framework」、「Invenio 3」をベースに、国立情報学研究所オープンサイエンス基盤研究センター(RCOS(Research Center for Open Science and Data Platform))が国内学術機関のさまざまなニーズを組み込んだ多機能ソフトウェア 「GakuNin RDM」、「WEKO3」を活用して、企業の研究開発部門向けに、「研究開発データ管理ソリューション」を開発しました。
本ソリューションで提供するデータ管理のためのシステム基盤は、機能追加などの変更に適応しやすい拡張性の高い設計となっており、膨大なデータの長期保管・アクセスが可能であるため、各組織が保有する論文などの学術コンテンツの所在情報の管理や研究開発部門の効率的な文書管理に適しています。また、企業ごとのオープン&クローズ戦略に合わせた柔軟なアクセスコントロールを定めることが可能なため、データを手軽な操作で適正に管理できることに加え、他システム上で実行されたシミュレーション結果などを一元的に確認・管理可能とするといったカスタマイズを短期間に実現できる機能を備えています。
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