HA8000xN、xN1モデルにおいて、SSDを搭載した一部製品において、パトロールリード処理がSSDに対して動作しない設定となっているために警告イベントが出力されることが判明しました。
本事象の回避策を下記に示しますので、適用をお願いいたします。
内蔵ディスクアレイボード使用/SSDを搭載した装置のみ対象
HA8000xNモデル(2015年9月〜モデル)
HA8000xN1モデル(2015年4月〜モデル)
HA8000xNモデル(2015年4月〜モデル)
HA8000xNモデル(2014年9月〜モデル)
内蔵ディスクアレイボードでSSDを搭載した一部製品において次の警告イベントが出力されます。本警告イベントは、ディスクアレイボードのパトロールリード処理(*)が動作するごとに出力されます。
* 定期的に物理ドライブ個々に対して不良セクタ有無のチェックおよび修復を行う機能
No. | イベントの内容 | イベントソース | イベントログメッセージ |
---|---|---|---|
1 | HRN_WRN01:RAID Controller WARNING(CTRL) | hrnservice | Patrol Read can't be started as PDs are either not ONLINE or are in a LD with an active process or are in an excluded LD, ID: 000292 |
ディスクアレイボードの機能であるパトロールリードが、SSDに対して動作しない設定になっているために本警告イベントが発生します。本警告イベントが採られることによるシステム装置動作への影響はありません。
ここではディスクアレイボードの設定変更により、SSDへのパトロールリード処理を有効にすることで警告イベントの出力を抑止する手順を説明します。
(補足1)
ディスクアレイボードの設定変更をする場合、『Hitachi Server Navigator RAID 管理機能(Hitachi RAID Navigator)』または、VMware vSphere ESXi用RAID管理ユーティリティ『RAID Utility(StorCLI) for VMware』をインストールした環境が必要です。
(補足2)
VMware vSphere ESXi用RAID管理ユーティリティ『RAID Utility(StorCLI) for VMware』は次の日立Webページにて掲載しております。ダウンロードの上、ご使用ください。
(補足3)
コマンド入力時、Windows、Red Hat Enterprise Linuxで64bit OSを使用の場合は「storcli」を「storcli64」に読替えてコマンドを実行してください。
最初に内蔵ディスクアレイボードのパトロールリード設定を確認します。
以上で変更手順は終了です。