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日立、ウェールズ交通公社のモビリティ・アズ・ア・サービスのパートナーに選定

[画像]日立、ウェールズ交通公社のモビリティ・アズ・ア・サービスのパートナーに選定

  株式会社日立製作所(以下、日立)の鉄道システム事業を担う日立レール社は、ウェールズ交通公社(以下、TfW)により、ウェールズ内の公共交通機関のデジタル・トランスフォーメーションを支援し、利用者がさまざまな移動手段の計画、予約、支払いをより簡単に行えるようにする「モビリティ・アズ・ア・サービス(以下、MaaS)」のパートナーに選定されました。
  今後5年間で、日立レールはすべての公共交通機関を対象とするマルチモーダルなデジタル予約システムを提供し、利用者はシンプルで使いやすいアプリを通じて各公共交通機関を利用できるようになります。
  鉄道、各種路線バスやオンデマンドバスのサービスはすべて、日立レールが提供する単一のデジタル・バックオフィス・ソリューションを通じて計画と予約を行うことができます。また、ウェールズで既に使用されている、その他のマイクロモビリティ(自転車、電動スクーター)やデマンド型のモビリティ・ソリューションも利用できます。
  日立レールは、日本やイタリアでチケッティング等デジタル分野での実績があり、ウェールズのMaaS開発で活用することが可能です。日立レールの発券技術を利用して、毎日合計5,000万件以上のマルチモーダルな発券取引が行われています。鉄道ソリューションのグローバル・プロバイダーである日立レールは、毎日何百万もの移動をデジタル接続してきた経験を活かし、TfWとのユニークなパートナーシップを実現します。

TfW Chief Customer and Culture Officer, Marie Daly(マリー・デイリー)氏のコメント

「TfWでは常に顧客体験の向上をめざしており、そのためにより多くの人々を私たちの公共交通ネットワークに引き付けたいと考えています。このエキサイティングで野心的なプロジェクトでは、利用者がさまざまな公共交通機関を利用してポイント・ツー・ポイントの移動を計画できるデジタルソリューションを提供します。これはすべて、1つのネットワーク、1つの時刻表、1つのチケットを顧客に提供するという、私たちの長期的な計画と願いの一部です。日立と協力し、このグローバルな専門知識をウェールズの公共交通機関に活用することを楽しみにしています。」

  MaaSソリューションは通常都市部に焦点を当てています。しかし、このパートナーシップはウェールズ全体をカバーするという点で先駆的であり、デジタルイノベーションで見落とされがちな農村部も対象としています。同様に、MaaSはより環境に優しい低炭素の移動をより簡単に選択、計画、支払いできるようにします。これは、都市やウェールズの地方におけるグリーン・トランスフォーメーションを加速するのに役立ちます。
  日立のデジタルシステム統合に関する広範な専門知識は、TfWのMaaSテクノロジーパートナーとして選ばれた重要な要因です。同様に、日立は日立グループのAIに関するデジタル専門知識とMicrosoft Azureフレームワーク契約を活用して、システムを常にイノベーションの最前線に位置付けることができます。これにより、より多くの移動手段を統合し、カバー範囲を拡大し、増大する需要に対応することが容易になります。

日立レール社 Commercial Director, Justin Southcombe(ジャスティン・サウスクーム)のコメント

「TfWとのこの戦略的パートナーシップでは、日立グループが持つモビリティ、デジタル、行動科学に関する幅広い専門知識を活用することができます。日立は、最先端のデジタル技術と、世界で最も知られている交通システムのいくつかを管理してきた深い知識を組み合わせることで、移動手段をより良く接続することができます。公共交通機関をより利用しやすくすることで、日立はウェールズにおける持続可能な移動の増加に貢献できます。」

  このMaaSプロジェクトは、交通機関をデジタルで接続し、利用者が公共交通機関をより簡単に計画し、選択できるようにすることで、日立レールがモビリティの移行を推進している一例です。接続性を強化することで、公共交通機関へのモーダルシフトを促進し、持続可能な移動を実現し、移動によるCO2排出量を削減します。
  また、日立は英国ゴールドスミス大学との既存の共同研究を基に、行動科学に関する新しい研究開発を進め、移動の意思決定における人々の動機を設計に組み込んでいます。異なるグループ事業の研究開発とデジタルの専門知識を活用できる能力は、日立がデジタルソリューションとモビリティ・ソリューションを提供する戦略的パートナーであることを示しています。
  2024年5月31日、日立レールはタレスGTSの買収を完了し、51カ国で24,000人の従業員を擁する事業へと拡大しました。この買収により、日立レールはスマートモビリティ・ソリューションの専門知識を強化するなど、製品と技術のポートフォリオを拡大しました。日立レールは、9月24日~27日にベルリンで開催される国際鉄道展示会「InnoTrans(イノトランス)2024」で、同社のスマートモビリティ・ソリューションを展示します。

日立製作所について

  日立は、データとテクノロジーでサステナブルな社会を実現する社会イノベーション事業を推進しています。お客さまのDXを支援する「デジタルシステム&サービス」、エネルギーや鉄道で脱炭素社会の実現に貢献する「グリーンエナジー&モビリティ」、幅広い産業でプロダクトをデジタルでつなぎソリューションを提供する「コネクティブインダストリーズ」という3セクターの事業体制のもと、ITやOT(制御・運用技術)、プロダクトを活用するLumadaソリューションを通じてお客さまや社会の課題を解決します。デジタル、グリーン、イノベーションを原動力に、お客さまとの協創で成長をめざします。3セクターの2023年度(2024年3月期)売上収益は8兆5,643億円、2024年3月末時点で連結子会社は573社、全世界で約27万人の従業員を擁しています。

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