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Hitachi

アーキテクチャーを刷新した次世代ミッドレンジストレージを販売開始

生成AIで増え続ける膨大なデータの管理を、ストレージ技術の革新で効率化

日立ヴァンタラ株式会社

[画像]図:新ストレージ(VSP One 2U Block Appliance)の特長
図:新ストレージ(VSP One 2U Block Appliance)の特長

  日立ヴァンタラ株式会社(以下、日立ヴァンタラ)は、従来のアーキテクチャーを刷新し、コンパクトでデータ管理の効率を飛躍的に高めた、次世代のミッドレンジストレージHitachi Virtual Storage Platform One(以下、VSP One) 2U Block Applianceを、本日より販売開始します。

  日立ヴァンタラは、高効率なデータ圧縮技術など、独自の価値を提供するストレージ技術を通じて、急速に変化を続けるお客さまのデータインフラ環境を変革してきました。
  今回、販売を開始するVSP One 2U Block Appliance は、アーキテクチャーを刷新し、革新的なストレージ技術で、生成AIの活用などにより増大するデータ管理の効率を高めます。具体的には、刷新したデータ圧縮機能で、増大するデータの管理を効率化します。また、データ保護機能のランサムウェア対策を強化し、安心・安全なデータ利用を促進します。さらに、製品ライフサイクル全体にわたる環境負荷の低減により、お客さまの環境配慮の取り組みを支援します。
  なお、本ストレージは、As a Service型としても提供します。国内開発・製造の高品質なストレージを多様な使い方で、エンジニアによる手厚いサポートとともにグローバルで提供することで、お客さまのビジネス成長に伴走します。

背景

  企業の成長や持続的なイノベーションを実現するうえで、ビジネスの生産性や効率性を高める生成AIは欠かせない技術となりました。生成AIを最大限活用するために、データインフラ環境の拡大・複雑化によるコストやエネルギー消費の増加、サイバーセキュリティ対策の範囲拡大などへの対応が、重要性を増しています。特にエネルギー消費は、持続可能な社会の実現に向け、早急な対応が必要です。

VSP One 2U Block Applianceの特長

(1)刷新したデータ圧縮機能で、増大するデータの管理を効率化
  高い圧縮率を実現する新アルゴリズムの採用で、平均75%*1のデータ削減率を実現します。また、日立独自の圧縮アクセラレーターハードウェア*2の強化などにより、機能利用時のI/O性能が約2倍*3に向上します。さらに、ドライブ一台単位での増設*4を可能にする分散RAID機能により、実際の必要容量に則した無駄のない増設・拡張が可能です。これにより、膨大なデータを省コスト・省電力・省スペースで保存でき、お客さまのデータ管理コストを最適化します。

*1
「VSP One Block 28(以下、B28)」のデータ圧縮・重複排除を有効にした場合のデータ削減率
*2
専用のハードウェアでデータ圧縮を行うことで、データ圧縮率を高めながら処理性能を維持する独自技術(関連特許:米国特許第11,294,578号、米国特許第11,119,702号、米国特許第11,625,168号)
*3
従来モデル「VSP E790」と「VSP One B28」の圧縮・重複排除を有効にした場合のスループット性能実測値(Random Read(32K) IOPS)を比較
*4
2024年度2Q以降サポート予定(米国特許第11,150,820号)

(2) データ保護機能のランサムウェア対策強化で、安心・安全なデータ利用を推進
  ランサムウェア攻撃時に改変・削除されない最大1,024世代の、高頻度・長期間なスナップショット*5の作成により、長期潜伏型攻撃などの際にも取得したスナップショットから復元できます。また、スナップショット作成時の処理の改善*6により、取得時のI/O性能を約5倍*7向上します。これにより、ランサムウェアの脅威からお客さまのデータを守り、安心・安全なデータ利用を支援します。

*5
特定時点のデータ状況を記録する機能
*6
スナップショット取得時の性能低下を回避する、メタデータ管理方法に関する独自技術(米国特許第10,963,485号)など
*7
旧機能との比較。正・副ボリューム両方を利用する環境でのスループット性能 (8kB read/write and 256kB seq write, 10分, E1090)

(3) 製品ライフサイクル全体で環境負荷を低減し、お客さまの環境配慮の取り組みを支援
  データ圧縮・重複排除機能による容量削減効果で、稼働時の消費電力量を約66%*8削減します。また、今回追加されたストレージ制御機能により、I/O負荷の低い時間帯に消費電力を抑えます。さらに、ベゼルへの再生材40%使用*9や、製品の長期利用のサポートにより、省資源化も実現しました。これらの成果を、CFP*10などの第三者認証を通じて見える化し、安心して利用いただく取り組みも進めています。今後も、環境負荷の低い製品で、お客さまの環境配慮の取り組みを支援します。

*8
NVMe AFA最大構成で従来モデル「VSP E790」と「VSP One B28」の1TBあたりの消費電力比較をもとに算出
*9
ニュースリリース:2023年10月5日「安全基準の厳しい企業・官公庁向けデータ記憶装置製品に再生プラスチックを採用」
*10
  日立の情報・通信部門のCFP宣言認定製品一覧:情報・通信 環境への取り組み

VSP Oneについて

VSP Oneは、オンプレミス、クラウド、ソフトウェア・デファインドいずれにおいても、データを一元化し、柔軟性を持たせることで、ストレージ環境の変革をめざすハイブリッドクラウド・データプラットフォームです。
日立ヴァンタラは、今後も、VSP Oneにおいてソリューションを拡充し、お客さまの安心・安全かつ容易なデータ利用に貢献します。

本ストレージに関する概要

関連ソリューション・製品 内容 価格
(税別)
販売開始
時期
ストレージVSP One 2U Block Appliance【新規】
  • Hitachi Virtual Storage Platform One Block 23, 26, 28
お客さま自身の管理で、高い性能・セキュリティ要求へ対応可能な売り切り型 個別
見積
5月 30日
EverFlex from Hitachi ハードウェア基盤【強化】*11 お客さま要件に合わせて自由に構成した、
As a service型(従量課金または定額料金)
*11
  最小構成の価格は、月額: 70万円〜(税抜き)です。サポート/保守、導入サービスを含む5年利用の場合。

日立ヴァンタラについて

日立ヴァンタラは、米国のHitachi Vantaraとの一体運営により、世界をリードするイノベーターに対し信頼性の高いデータ基盤を提供しています。データストレージ、インフラストラクチャ、クラウド管理、そしてデジタルの専門知識を通じて、お客さまが持続的なビジネス成長の基盤を構築できるようサポートし、データ活用によるイノベーションや新たな変革を支援します。

日立製作所について

日立は、データとテクノロジーでサステナブルな社会を実現する社会イノベーション事業を推進しています。お客さまのDXを支援する「デジタルシステム&サービス」、エネルギーや鉄道で脱炭素社会の実現に貢献する「グリーンエナジー&モビリティ」、幅広い産業でプロダクトをデジタルでつなぎソリューションを提供する「コネクティブインダストリーズ」という3セクターの事業体制のもと、ITやOT(制御・運用技術)、プロダクトを活用するLumadaソリューションを通じてお客さまや社会の課題を解決します。デジタル、グリーン、イノベーションを原動力に、お客さまとの協創で成長をめざします。3セクターの2023年度(2024年3月期)売上収益は8兆5,643億円、2024年3月末時点で連結子会社は573社、全世界で約27万人の従業員を擁しています。

関連リンク

商標注記

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お問い合わせ先

日立ヴァンタラ株式会社 企画本部 マーケティングコミュニケーション部

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