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2008年6月27日
副都心線 東新宿駅
株式会社日立製作所(執行役社長:古川 一夫/以下、日立)は、このたび、東京地下鉄株式会社(/以下、東京メトロ)副都心線駅構内に、ディスプレイ情報配信システムを導入し、システムの稼働を開始しました。
本システムは、情報配信を担うセンターの管理サーバに一元管理されたコンテンツを、ネットワークを経由して、複数駅に設置されるディスプレイに同時に表示し、書き替え更新するシステムです。設置場所や配信時刻、目的に合わせて、駅利用者に必要な情報の配信を実施することができます。
東京メトロ駅構内では、これまで音声や文字テロップを利用した列車の運行情報やお知らせ情報の提供が行われていました。本システムは、振替乗車の運行情報を瞬時に分かりやすい形で提供することを可能とするなど、駅利用者のさらなる利便性向上を目的に導入されたものです。
具体的には、本システムにより、列車遅延など運行障害発生時には運行情報や他社路線への振替情報を、平常時には駅利用マナーなどのお知らせ情報を、駅構内の大型ディスプレイに表示します。また、大規模災害発生時などには、テレビの災害報道番組を放送することが可能であるなど、目的にあわせた情報を迅速、正確かつ視聴覚に訴えた形で提供できます。
さらに、今回導入したシステムは、ASPサービス*1での提供を行っているため、日立は、表示時刻や書き替え間隔などの表示スケジュールの作成や配信、表示状態の監視といったシステムの運用管理業務も行っています。これにより、システム導入時の初期費用を軽減することができるほか、システム運用管理コストを低減することが可能となります。
日立は、これまで車両や信号などに加え、座席予約システムやICカードの管理システム、運行管理や信号設備管理といった制御システムを提供するなど、鉄道や駅業務の円滑な運営と駅利用者へのサービス向上をトータルでサポートしてきました。今後も、利用者の利便性向上と列車の安全、安定輸送を支援する製品やサービスを開発していきます。
なお、日立の交通システムに関する取り組みは、7月17日(木)、18日(金)と東京国際フォーラムにて開催される「日立uVALUEコンベンション2008」にて紹介します。
本システムでは、「どのディスプレイに」「どのコンテンツを」「いつ表示する」といった配信情報をセンターで一元的に管理しています。このため、平常時、運行障害発生時、大規模災害発生時などそれぞれの状況に応じた表示内容を、駅係員が操作することなく自動的に一斉切替することができます。さらに、本システムは、一斉音声放送、ホームページなどのシステムともそれぞれ連携させることにより、最新の運行情報が一括して更新可能となるなど、業務効率の向上を実現しています。
今回導入したシステムはASPサービスでの提供を行うことにより、配信サーバなどの情報配信センターの設備を新たに構築することなく、システム導入時の初期費用を軽減することができます。また、複数の駅・車両に対する表示コンテンツの編集、表示スケジュール作成などの配信業務や、表示機器の監視業務といった運用業務を、配信センターで一括してコントロールできるなど、システム運用・管理コストを低減することができます。
列車遅延に関する情報を路線図にてグラフィカルに表示するデザインを採用し、駅利用者が、これから自分が向かう方向に遅れがあるかを直感的に理解することができるほか、複数路線の運行状況を同時に把握することができます。これにより、ディスプレイを見れば、日本語に不慣れな人でも、放送が聞き取りにくい状況でも、駅利用者は運転状況に関する情報をスムーズに理解することができます。
ディスプレイ情報配信システム「運行情報 表示例」「駅お知らせ情報 表示例」(PDF別紙)
以上