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仮想ワークスペース・VDI

ラボ室長が行く!第2回「VDI導入に立ちはだかるコストの壁(1)」

VDIの導入を社内で提案しましたが、コストが課題になり見送られました。

コスト削減の視点を変えることによって圧縮できるコストがあります。
まずは、通常のHDD付きPCとVDI+シンクライアントで掛かるコストの内訳を見てみましょう。

コストで比較  通常PC vs. VDI+シンクライアント

VDIの導入コストを見積ってみた場合、通常のPCに比べて割高となり、導入を見送られるケースは少なくありません。

一般的なHDD付きPCには、ハードウェア機器の費用とクライアントOSの費用があります。
また企業端末とするための初期マスタのインストールなどの準備費用がかかります。

一方VDI導入では、端末としてのシンクライアントに加え、VDI基盤を動作させるためのサーバ、ストレージ、制御ソフトウェアが必要になります。 また、データセンタに設置・運用するための費用がかかります。
さらに、クライアントOSとしてWindows® 7/Windows® 8を使う場合にはWindows® Virtual Desktop Access(VDA)という期間継続払いのライセンス費用も負担になってきます。

比較表

ここで導入をあきらめないでください!

単純に機器だけの比較ではなく、VDI導入のメリットの1つ「クライアント運用の工数圧縮」を考えてみてはどうでしょうか?

VDIにする際に端末をシンクライアントにすることで様々なコストを圧縮できます。

1つめが「セキュリティコスト」です。
端末にデータを持たないシンクライアントではそれまで必要だったHDD暗号化やUSB機器などの持ち出し制御のソフトウェアも不要になります。

2つめが「端末故障時のコスト」です。
通常PCでは端末が故障すると、OSやアプリケーションを入れ直すなどで復旧に1日掛かりとなりますが、シンクライアントの場合は予備機に交換するだけで、すぐに業務再開できます。このように故障時のコストもかからなくなります。

3つめが「ソフトウェアアップデートのコスト」です。
通常PCではソフトウェアアップデートが出来るのは「電源がONでネットワーク接続されており、業務で使っていない時間帯」に限られます。そのため業務に必須なアップデートであっても全数完了するまでに度重なるチェックやフォローが必要になるなど工数が膨らみがちです。
VDIではアップデートすべきデスクトップがセンタに存在し、業務時間外での自動アップデートも可能です。適切な方式によって1つのマスタを更新すればそれに紐付くデスクトップも一括で切り替えることができます。短期間で確実に更新できるため、フォローの工数も不要になります。

想定される削減効果を算出してみましょう。

比較表

導入したいシステムによって、削減できるコストは異なります。
導入コストでお悩みの方は、お気軽にラボ室長にお問い合わせください。