Windows Server 2008の標準ネットワーク機能のSNP(Scalable Networking Pack)が有効設定の場合、Windows Server 2003-Windows Server 2008間の通信時にのみ、ネットワーク性能が低下します。
なお、本現象はWindows Server 2008のSNP機能が無効の場合は発生しません。
モデル名 | 形名 | |
---|---|---|
BladeSymphony BS1000 | A3/A4/A4B | GVxA51Ax-xxxxxxxx |
BladeSymphony BS320 | A1/A2/A3/E3 | GGxC51A1-xxxxxxx GGxC51A2-xxxxxxx GGxC51x3-xxxxxxx |
HA8000/HA8000-es | RS440 | GQxR44AH-xxxxxxxx |
RS220 | GQxR22AH-xxxxxxxx GQxR22BH-xxxxxxxx GQxR22CH-xxxxxxxx GQxR22DH-xxxxxxxx |
|
RS210 | GQxR21AH-xxxxxxxx GQxR21BH-xxxxxxxx GQxR21CH-xxxxxxxx |
|
RS110 | GQxR11AH-xxxxxxxx GQxR11BH-xxxxxxxx GQxR11CH-xxxxxxxx |
|
TS20 | GQxT20AH-xxxxxxxx GQxT20BH-xxxxxxxx GQxT20CH-xxxxxxxx GQxT20DH-xxxxxxxx |
|
TS10 | GQxT10AH-xxxxxxxx GQxT10BH-xxxxxxxx GQxT10CH-xxxxxxxx GQxT10DH-xxxxxxxx |
BladeSymphony BS320においては2008年7月8日頃、HA8000シリーズにおいては2008年5月31日〜2008年6月27日に出荷されたWindows Server 2008プレインストールモデルではSNP機能が有効で設定されています。
以下のSystemInstallerのバージョンでWindows Server 2008をインストールした場合、SNP機能は有効で設定されます。
Windows Server 2008のSNP機能が有効設定のネットワーク環境において、
Windows Server 2003(SP1,SP2)からWindows Server 2008へ、ドラッグアンドドロップにてファイルコピーをする場合、およびWindows copyコマンドでファイルコピーをする場合に発生します。
なお、Windows Server 2008からWindows Server 2003(SP1,SP2)へのファイルコピー、およびWindows Server 2008間でのファイルコピーでは発生しません。
SNP機能のOSレジストリの設定項目を、有効から無効への設定変更を対策とします。(*1)
無効化する設定項目は、以下の二つです。
“HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Tcpip\Parameters”
値:EnableTCPA=1から0に変更します。
C:>netsh interface tcp set global rss=Disabledを実行します。
設定変更後、システム装置を再起動します。
HA8000シリーズにおいては2008年6月30日以降、BladeSymphony BS1000は2008年6月25日以降、BladeSymphony BS320は2008年7月8日以降に出荷されるWindows Server 2008プレインストールモデルとSystemInsatllerについてはSNP機能を無効に設定します。
なお、[対策方法について]記載内容をモジュール化した設定ツールを7月上旬に掲載いたします。