2019年3月26日
株式会社 日立製作所
株式会社日立製作所ITプロダクツ統括本部(以下/日立)は、このたび、一般社団法人プロジェクトマネジメント学会(以下、PM学会)において、一般顧客向けのストレージやソフトウェアなどのIT製品にアジャイル開発プロセスを取り入れた組織的なプロジェクトマネジメントの取り組みが評価され、PM実施賞を受賞しました。
PM学会が主催するPM実施賞は、プロジェクト/プログラム/ポートフォリオマネジメントの実施において、大規模でのプロジェクトの成功に寄与する仕組みの導入によって顕著な成果を示すことができた組織、または広義のプロジェクトマネジメントの発展に情報の公開、教育方法の公開などによって顕著な寄与を行うことのできた組織に授与される賞です。
日立では、高性能・高品質が要求される金融や社会インフラなどの基幹業務システムや高信頼クラウドなどに、ストレージ製品やそれらを統合管理するソフトウェア製品、およびサービスを開発、提供しています。
今回の受賞では、ストレージ製品やソフトウェア製品の分野において、アジャイル開発に適応したマネジメント制度(開発プロセス、柔軟なフェーズゲート*1運営、進捗・品質の見える化等)を構築し適用した組織としての取り組みが高く評価されました。特定顧客と一体となり要求や変更に継続的に対応していくアジャイル開発とは異なり、一般顧客を意識した製品事業におけるアジャイル開発プロセスとなっています。この開発プロセスの適用で、販売会社やビジネスパートナーなどのステークホルダーへの評価版の提供が短期間で実施できることにより、仕様確定、品質向上を効率的に行えるようになり、製品化サイクルの短縮が可能になりました。この取り組みにより、ステークホルダーからの反復的なフィードバックを開発の早い段階から取り込み、顧客価値向上と製品化サイクルの短縮を同時に図ることができました。
日立は、今後も本開発で活用したマネジメント制度を適用し高性能・高品質なストレージ製品やソフトウェア製品の開発・提供を通じて、顧客価値を追及しつつ社会インフラの中核を担うIT製品を提供していきます。
左:PM学会 会長 関 哲朗氏
中央:日立 ITプロダクツ統括本部 統括本部長 中野 俊夫
右:同 プロジェクトマネジメント推進部 担当部長 高橋 雄三