妄想力で
Lead Designer
入社後、医療機器や金融製品のUI・UXデザイン、顧客協創における方法論研究、新事業創出プロジェクトに従事。2019年より研究開発グループビジョンデザインチームに在籍し、未来洞察プロジェクトや、将来の地域について生活者と共に活動・模索するFuture Living Lab、サーキュラーデザインの研究を推進。2023年より現Designstudioに在籍し、ビジョンデザイン・サービスデザイン・UX・UIデザインの領域でビジネスを通じて描いた将来像を社会実装することをミッションに、さまざまな業界のお客さまと協創活動を推進。
研究開発グループの中で、ビジョンデザインチームに属し、地域やクライアントのみなさんと協創活動や研究活動を進めてきました。ここ数年は、ビジョンデザイン・サービスデザイン・UX・UIデザインの領域で、ビジネスを通じて描いた将来像を社会実装することをミッションに、ユニットのリードをしています。最近は、鉄道会社のみなさんと共に、人々のこれからの移動や地域のあり方を模索しながら、DX化を検討していくプロジェクトを推進しています。
私にとってのデザインは「通訳や翻訳」です。日頃プロジェクトの中で、社内外のステークホルダーが、同じように良いものを生み出していきたいという思いを持っていても、それぞれの異なる背景や価値観や事情を持っており、その結果、同じ言葉でも異なる捉え方をしてしまう、ということがよくあります。そのようなときにデザイナーが、抽象度の高い議論をファシリテートしながら可視化したり、ビジョンやコンセプトの世界観を具体的に魅せていく役割を担います。表層の言葉が違うだけで、掘り下げた先には本質的な問いや解決策にたどり着ける可能性があると思っており、その役割は「通訳や翻訳」のように感じることが多いです。
数年前に、Future Living Labという活動の中で、神奈川県三浦市や東京都国分寺市の地域のみなさんと対話をし、プロトタイプを使って地域で対話していく「未来を考える」活動をしていました。その中で、いま当然と思っている自分たちや地域の価値観が、将来はこうやって変化していくのでは?と直接市民の方と議論できました。このことは、将来にむけて、インフラを担う日立がやれることやデザイナーが持つべき態度や個人としての思いに気づく契機となり、これからのデザインの可能性とやりがいを感じた瞬間でした。
現場を見に行き、現場の声を聞くことです。入社当時、医療機器のソフトウェアデザインを担当していましたが、現場で、医師や技師、患者さんの声を聞きながらUX・UIを検討するという経験をしました。以来ずっと、会社やシステムが提供したいサービスや機能を中心に価値を検討するのではなく、現場で見つけたものを中核に据えて価値を考えるということを大切にしています。