#01
航空管制の知見を原動力に、
IT×OT×プロダクトの広大なフィールドへ。
流通システム本部K.T.
2016年、大手総合電機メーカーの情報系事業部に新卒入社。SE(システムエンジニア)として航空管制システム開発などを担当。2024年、日立製作所に入社。大手航空会社の運航ダイヤ修正システムのPL(プロジェクトリーダー)として、大規模DXプロジェクトを推進中。
STORY01
私のエンジニアとしての原点は社会インフラを支えることにありました。前職では、航空管制システムの開発に従事し、空の安全を支える重責に自負を持ちながら、さまざまなプロジェクトでキャリアを積み重ねてきました。
しかし、30代を迎え「培ってきたドメイン知識を武器に、ITを駆使して民間ビジネスの最前線から社会課題を解決したい」という想いが芽生えました。きっかけは、物流業界向けソリューションの新規事業企画に携わったことです。デジタルが特定の領域を超えて社会を変える可能性に触れ、よりITを主軸に据えたグローバルな環境へ飛び込みたいという挑戦心が抑えきれなくなったのです。
転職活動では、日立に魅力を感じていました。社会のあらゆる領域でさまざまな実績を持ち、近年では海外のデジタルエンジニアリング大手を傘下に収めるなど、世界規模で事業を強化している点にひかれたからです。日立はITだけでなく、長年培ってきたOT(制御・運用技術)や多種多様なプロダクトを持っています。これらを掛け合わせることで、社会の仕組みを再定義する大規模プロジェクトに挑める。一つの会社にいながらさまざまな強みを掛け合わせ「新しい価値」を生み出せる環境に、「ここなら自分の専門性を生かしながら世界を広げられる」と確信し、日立に応募しました。

STORY02

現在、私は大手航空会社のお客さまと、国内初*の試みとなる「運航ダイヤ修正システム」の開発をリードしています。航空業界において、悪天候や機材トラブルによるダイヤの乱れは避けられない宿命です。特に規模の大きな乱れの場合、ダイヤの修正案は、熟練の担当者が手作業で策定してきました。
私たちのミッションは、そこに日立が誇る高度な技術「数理最適化」を導入することで、膨大な制約条件の中での策定作業を大幅に短縮し、最適な解を迅速に提示できる次世代の仕組みを構築することです。このプロジェクトは、まさに「知」と「知」のぶつかり合いでした。扱うデータは1,000便を超えるフライト、機材割り当て、乗務員の複雑な勤務割、各空港の駐機状況など膨大です。当初、試験段階でシステムが提示した解に対し、熟練の担当者から「これでは使いものにならない」と、厳しい言葉を突きつけられたこともありました。
しかし、この難局を打開できたのは、日立が誇る多様な有識者との連携があったからです。日立には、数理最適化はもちろん、各分野に精通した有識者が数多く存在します。今回、数理最適化の有識者とは、現場の複雑な要件をどう数式に落とし込むか、ホワイトボードの前でとことん議論しました。一つひとつ「現場の知恵」をデータへと昇華させていく過程は、まさに血の通った開発でした。日立の技術力と、有識者の徹底したこだわりが掛け合わされたからこそ、ロジックを磨き上げることができたのです。
本稼働を控えた試験の日。緊迫した空気の中、システムが弾き出した解をお客さまの熟練担当者がじっと見つめます。沈黙を破って放たれたのは、「…やるじゃん、日立」という確かな信頼がこもった言葉でした。現場のトップレベルと同等の解を、システムが導き出した瞬間でした。チーム全員で「よっしゃ!」と拳を突き上げ、熱く喜びを分かち合ったあの日を、今も鮮明に覚えています。
2025年7月に無事システムが稼働し、成果がニュースリリースとして世に出たとき、自分たちの技術が日本の空を変えているという確かな手応えを感じました。
*2025年7月時点 日立調べ
| 9:00 | お客さま先へ移動 |
|---|---|
| 10:00 | お客さまと仕様に関する打ち合わせ |
| 12:00 | プロジェクトメンバーと昼食 |
| 13:00 | 自社オフィスに移動 |
| 14:00 | 打ち合わせ結果の整理、社内向け資料の準備 |
| 15:00 | 社内打ち合わせ(有識者と討議) |
| 17:00 | 開発チーム向け仕様資料の作成・更新 |
| 18:00 | 終業 |
STORY03
入社前に抱いていた日立のイメージは、「真面目で、少し堅い大企業」というものでした。しかし、実際に入ってみてその予想は良い意味で裏切られました。人との距離が近く、アットホームな雰囲気にあふれた職場だったのです。
ランチに行けば仕事以外の話で盛り上がり、オフィス内のラウンジでは、リラックスした環境の中で相談するなど、自然と笑顔があふれます。入社してわずか1か月で、同僚から「もう1年くらい一緒にやっている感じがするね」と言われたときは、キャリア採用の壁を感じさせない安心感がありました。
私は現在、自己研さんとして社外のアプリケーションコンテストにも参加しており、転職で得た自信が、新たな挑戦へのマインドにつながっていると感じます。また、チームにはリモートワークや休暇の活用を全面的にバックアップする文化が根づいており、働きやすさの面でも救われています。高いプロフェッショナリズムを持ちながら、一人ひとりの人生を尊重する。この支え合いの文化があるからこそ、困難なプロジェクトに全力で立ち向かえます。
応募者へのメッセージ
今後は運航ダイヤ修正システムの高度化はもちろん、空飛ぶクルマや自動運転といった「次世代モビリティ」の社会実装を、デジタルの側面から支える人財になりたいと考えています。各分野の有識者が集結し、知見をぶつけ合いながら高度なインフラを創り上げる。どんな未来を社会に描くかは自分次第です。そう思えることが、今の私の大きな原動力です。
転職は大きな決断ですが、日立にはキャリア採用者を「プロフェッショナルな仲間」として温かく迎え、その経験を生かそうとする文化があります。最初の一歩は勇気がいりますが、踏み出してみれば、そこには想像以上に広い世界と全力で支えてくれる仲間が待っています。大規模プロジェクトをリードしたい、最先端の技術で社会を変えたい。その熱意を持つあなたと、一緒に「次の社会」を作れる日を楽しみにしています。