ソブリンクラウド
注目クラウドキーワード ソブリンクラウド(データ主権クラウド)
- Sovereign Cloud(ソブリンクラウド:データ主権クラウド)とは、単一の地域内で提供され、データ保護やその他のセキュリティ要件を満たす信頼性の高いクラウドサービスです
- Gartner® は、「2022年:クラウド関連で注目したいトレンド」の一つにあげています*1
- 米国のGAFAを中心とするプロバイダーや中国のプロバイダーが台頭する現在、こうしたプロバイダーへの依存度を高めた場合、「主権」はどうなるか、ということが論点となっています
データ主権に関わる法制度
諸外国では、プライバシーの保護、自国内の産業保護などを目的として、国境を越えるデータ流通を規制するデータレジデンシィに関する法制度の制定・施行が進行しています
- GDPR(General Data Protection Regulation)
⇒ 欧州における域内の個人情報の保護を目的とした法律。EU域外の事業者にも適用される場合があり、違反すると多額の制裁金を科される
日立のクラウドでの考え方
国内と海外の法案に対応し、クラウド上のデータを保護するため以下を推進します
- データ主権と管轄権の管理
お客さまのデータは、日立が管理する日本国内のデータセンターに保管され、その運用は日立によって管理されています。 - データアクセスと整合性
「VMware Cloud Verified*1」の認定パートナーとして、VMware Cloud Director®、VMware NSX-T Data Center™などVMwareの高度な仮想化テクノロジーを利用し、データアクセスを柔軟かつ効率的に制御・管理することで、お客さまの重要なデータを保護します。 - データセキュリティとコンプライアンス
情報セキュリティに関する国際規格であるISMS(ISO/IEC27001)*2 やISO/IEC27017*3の認証を取得しています。また、2021年6月には、日本国内の政府情報システムのためのセキュリティ制度ISMAP*4 のクラウドサービスリストにも登録されており*5、第三者機関による定期的な監査により、高いセキュリティレベルを維持しています。 - データ独立性と可搬性
日立はクラウドサービス間のデータ移行サービスや、データの可搬性を高めるアプリケーションをコンテナ化するサービスを提供することで、最適なハイブリッドクラウド環境の構築を支援しています。
- *1 VMware Cloudを活用したクラウドソリューションを提供するパートナー企業を認定する制度
- *2 ISMS(ISO/IEC27001):情報セキュリティマネジメントシステムに関する国際規格
- *3 ISO/IEC27017:クラウドセキュリティに関する国際規格
- *4 ISMAP:Information system Security Management and Assessment Program
- *5 ISMAPクラウドサービスリスト