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CMOSアニーリング　クラウドサービス

コンセプト

近年、超高速計算が可能な量子コンピュータ技術を活用することにより社会や企業における複雑な課題の解決が期待されています。一方で、量子コンピュータ技術の実業務への適用には高い専門知識や技術力が必要となることから、実際のビジネスシーンでの活用は難しいという課題が依然として残っています。
そこで日立では、量子コンピュータの1種である量子アニーリングの仕組みを半導体上で疑似的に再現し、“組合せ最適化問題”を解くことに特化した「CMOSアニーリング」を開発しました。CMOSアニーリングは室温で動作する上、計算課題の大規模化にも容易に対応でき、量子コンピュータ技術の実用化促進にも寄与しています。
さらに、「CMOSアニーリング クラウドサービス」では、金融ポートフォリオの最適化や大規模コールセンターなどの勤務シフト作成、移動ルート最適化による渋滞回避、生産、物流・配送、在庫などの計画最適化といった、実業務で生じるさまざまな組合せ最適化問題に対して、CMOSアニーリングのハードウェアやソフトウェアによる計算機能に加え、すぐに適用可能なアプリケーション群と組み合わせたSaaSサービスとして提供することで、導入までのリードタイムを短縮し、効率的な業務の推進を実現します。

※
CMOSアニーリング： Complementary Metal Oxide Semiconductorの略。量子を使わず半導体上でイジングモデルの振る舞いを擬似的に再現した、日立が開発した技術。組合せ最適化問題を効率良く解くことができる。

概要

日立は、“組合せ最適化問題”と呼ばれる極めて複雑で大規模な計算課題を量子アニーリングを用いて短時間で解くことができる技術を2015年に開発しました。以来「勤務シフト最適化ソリューション」の提供や保険のポートフォリオ最適化への適用など、さまざまな業務へのCMOSアニーリングの適用を通して幅広いノウハウや知見を培ってきました。
「CMOSアニーリング クラウドサービス」は、企業の抱える課題に対し、知見を備えた日立の専門チームによる、①コンサルティングによる業務課題の明確化、②課題の数式化、③アプリケーションの提供、④システムの保守運用をトータルでご支援します。

“「CMOSアニーリング クラウドサービス」は、企業の抱える課題に対し、知見を備えた日立の専門チームによる、①コンサルティングによる業務課題の明確化、②課題の数式化、③アプリケーションの提供、④システムの保守運用をトータルでご支援します。

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特長

SaaS型のサービス提供により、迅速かつコストを抑えた導入が可能

CMOSアニーリングの利用に必要となる、ハードウェア、ソフトウェア、アプリケーションまでを搭載したプラットフォームを、月額制のクラウドサービスとして提供します。
開発環境やアプリケーションの構築・保守が不要となるためコストを大幅に削減でき、また導入期間も短縮できるため、迅速かつ手軽に利用できます。

さまざまなアプリケーションを標準搭載し、幅広い業種に対応

本サービスは、金融や製造、物流、交通などさまざまな業種で活用できるアプリケーション群を搭載しています。そのため、例えばWebブラウザからアプリケーションを選択し、必要項目を入力するだけでCMOSアニーリングが計算した最適解を得られます。
各アプリケーションは、これまでの実証実験や実導入で培った日立のノウハウをもとに、さまざまな業種・業務で共通的なケースをあらかじめ取り込み設計しています。必要に応じて各社特有の項目を個別カスタマイズして開発することもできます。

専門チームのコンサルティングにより、業務上の課題解決を強力にサポート

組合せ最適化問題の経験豊富な日立の専門チームが、業務面と技術面の双方から業務の課題解決を支援します。
各業務に精通した日立の営業・SEと、CMOSアニーリングの技術者が連携し、課題の数式化やCMOSアニーリングへの実装などを行います。個別開発がある場合も日立がシームレスにサポートするため、導入にあたって高度な量子技術に関する専門知識や技術は必要ありません。

サービスイメージ

MOSアニーリングの利用に必要となる、ハードウェア、ソフトウェア、アプリケーションまでを搭載したプラットフォームを、月額制のクラウドサービスとして提供します。開発環境やアプリケーションの構築・保守が不要となるためコストを大幅に削減でき、また導入期間も短縮できるため、迅速かつ手軽に利用できます。また、専門チームのコンサルティングにより、業務上の課題解決を強力にサポートします。

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