血管の中にできる血のかたまりを血栓(けっせん)といい、これが血流を滞らせてしまうことを塞栓(そくせん)といいます。血栓は、以下の3つの要因が合わさってできると言われています。
「静脈塞栓症(じょうみゃくそくせんしょう)」は、下肢に血栓ができ血流が途絶えてしまう「深部静脈血栓症(しんぶじょうみゃくけっせんしょう)」と、肺に運ばれた血栓が肺の血管(肺動脈)をつまらせる「肺血栓塞栓症(はいけっせんそくせんしょう)」に分けられます。
ひとたび肺血栓塞栓症を起こすと、短時間に進行して命に関わることもあるため、入院中は、医師、看護師が患者さんの状態を判断し、予防法を実施させていただきます。
また、発症後は直ちに治療を開始しますが、発症そのものを完全に防ぐことは困難であることをご理解ください。詳しくは担当医師、看護師にご相談ください。