この記事は2015年2月18日に公開した「IT Report Utility (システム情報採取ツール)ご利用時の注意事項」の改訂版です。
Hitachi Dynamic Link Manager Software(以下、HDLM)をインストールしたAIXのシステムで、システム情報採取ツール(IT Report Utility)のsystoruコマンドによりHDLMの情報を採取すると、ダンプ*1とログファイル*2を消すことがあります。
AAA
次の条件のすべてに該当する場合に、本現象が発生することがあります。
P-1M1Z-1111 01-00、01-01、01-10以降
KAIS131-W:The size of the output data exceeded a limit size.
以下のダウンロードサイトから拡張モジュールの修正版をダウンロードしインストールしてください。
拡張モジュール:
HDLM-ITRU 01-00-/A
Hitachi Dynamic Link Manager Software IT Report Utility 対応機能
systoruコマンドの実行で消費するディスクの容量の上限を無制限とすることで、本現象の発生を回避できます。その回避方法は以下の通りです。
systoruコマンドの実行で消費するディスクの容量の上限は以下のファイルに設定されています。
/etc/opt/hitachi/systoru/config/systoru_conf
容量の上限はそのファイルの以下の行に設定されています。
SYSTORU_MAX_OUTPUT_DATA_SIZE=512000
この行を以下のように変更してください。
SYSTORU_MAX_OUTPUT_DATA_SIZE=-1
この変更により、本現象は発生しなくなりますが、systoruコマンドの実行で消費するディスクの容量の上限が無制限となります。
そのため、systoruコマンド実行前後のディスク空き容量を監視し、ディスクフル状態にならないようご注意願います。
ありません。
本ツールでは次の基準にしたがって重要度を記載します。
【重要度の定義】
該当する問題が発生した場合の業務へ与える影響度の目安を示します。
次に示した基準にしたがって5段階に分類しています。
AAA | 業務システムの運用が停止し、発生頻度が高い。 |
---|---|
AA | 業務システムの運用が停止するおそれがある。 |
A | 業務システムの運用が停止するおそれはほとんどない。 |
B | 業務システムの運用に与える影響が少ない。 |
C | 業務システムの運用に与える影響はほとんどない。 |