ページの本文へ

Hitachi

日立アドバンストサーバHA8000シリーズ

概要

HA8000/RS2x0xN,N1, TS20xNモデルにおいて、メモリ縮退時にHCSMのタスクが失敗する場合があります。以下に示す注意事項をよくお読みになって運用いただけますよう、お願いいたします。

現象

対象製品において、メモリが縮退すると、保守作業によりメモリ縮退が解除されるまでの間、HCSMを使用した以下の操作が失敗します。

現象
失敗する主な操作 結果
リソースの探索 対象製品のみ、探索に失敗します。
サーバ情報更新 対象製品のみ、情報更新に失敗します。
電源制御−電源ON 実際の電源制御は実行されますが、電源制御のタスク実行結果は「失敗」になります。その結果、対象製品のみ、電源状態が「不明」となり、HCSMから電源状態が確認できなくなります。
電源制御−電源リセット
電源制御−強制電源OFF

対象製品

対象製品
モデル 形名
HA8000/RS220xN,N1 GU*220AN-*******, GU*220BN-*******, GU*221AN-*******, GU*221BN-*******
HA8000/RS210xN,N1 GU*210AN-*******, GU*210BN-*******, GU*211AN-*******, GU*211BN-*******
HA8000/TS20xN GU*T20AN-*******, GU*T20BN-*******, GU*T20CN-*******, GU*T20DN-*******

発生条件

対象製品において、次の条件のすべてに該当する場合に、本現象が発生することがあります。

  • バージョン8.1.4以前 のHCSMの管理対象である、もしくは、「リソースの探索」対象である。
  • メモリ縮退が発生している。

メモリ縮退発生の確認方法

HCSMによる確認

HCSMが対象製品から下記アラートを受信している場合には、メモリ縮退が発生しています。

 アラートID:0xFD71
 アラートレベル:警告
 メッセージ:Memoryが縮退しました。(指摘部位:xx,xx)

ただし、BMC Alert Registerの[Alert Filter]-[Alert Level]にて、対象製品へ「Only failure」(障害のみ)や「Do not notify」(通知せず)を設定されている場合には、警告レベルのアラートは対象製品からHCSMへ通知されないため、メモリ縮退が発生していても、本アラートが通知されません。その場合には、WebコンソールもしくはBIOSセットアップメニューにてご確認ください。

Webコンソールによる確認

[システム]タグ-[構成情報]-[メモリ]を参照ください。[状態]が「異常(異常が発生した)」と表示されるメモリが存在する場合には、メモリ縮退が発生しています。

BIOSセットアップメニューによる確認

Advancedメニューの[Memory Configuration]-[Memory Information]を参照ください。[CPUx_DIMMx Status]が「Disabled」と表示されるメモリが存在する場合には、メモリ縮退が発生しています。

回避方法

バージョン8.2.0以降のHCSMへアップグレードしてください。
最新版HCSMの入手は、ご契約のHCSMサポートサービスより改良版提供の依頼をお願いします。
なお、本回避方法は、本現象を回避するものであり、メモリ縮退自体を回避するものではありません。
メモリ縮退の解決については、お買い求め先の販売会社または、ご契約の保守会社にご連絡ください。

更新情報

2015年7月31日 この情報ページを掲載しました。

*
本ページで記載している内容を予告なく変更することがありますので、あらかじめご了承ください。