品質改善項目
Red Hat Enterprise Linux 5.6 (以下RHEL5.6)環境下においてHDLM(Hitachi Dynamic Link Manager)およびシステム情報採取ツールの特定コマンド実行時にKernel Panicが発生する場合があり、内蔵SAS RAIDドライバにて改善を行いました。(*1)
[現象が発生するコマンド]
- HDLM:HDLM障害情報収集ユーティリティ(DLMgetras)を実行した場合
- システム情報採取ツール:システム情報取得コマンド(Systoru -t failure)を実行した場合
- *1 HDLM,システム情報採取ツール以外のアプリケーションでも以下に示すファイルをアクセスする場合、本現象が発生します。
/sys/class/scsi_host/host*/max_sectors (*:は内蔵SAS RAIDのhost番号となります。)
対象システム装置
2012年2月〜モデル(xL1モデル)
- HA8000/RS440 AL1,CL1モデル
- HA8000/RS110 AL1,BL1,GL1モデル
- HA8000/TS10 AL1,BL1,GL1モデル
2011年5月〜モデル(xLモデル)
- HA8000/RS440 AL,CLモデル
- HA8000/RS220 AL,BL,CL,DLモデル
- HA8000/RS210 AL,BL,CLモデル
- HA8000/RS110 AL,BL,GLモデル
- HA8000/TS20 AL,BLモデル
- HA8000/TS10 AL,BL,GLモデル
2010年11月〜モデル(xK1モデル)
- HA8000/RS440 AK1,CK1モデル
- HA8000/RS220 AK1,BK1,HK1,KK1,LK1,NK1モデル
- HA8000/RS210 AK1,BK1,HK1,KK1,LK1,NK1モデル
- HA8000/RS110 AK1モデル
- HA8000/TS20 AK1,BK1,EK1,KK1,LK1モデル
- HA8000/TS10 AK1,BK1,GK1,HK1モデル
2010年4月〜モデル(xKモデル)
- HA8000/RS440 AKモデル
- HA8000/RS220 AK,BK,HK,KK,LKモデル
- HA8000/RS210 AK,BK,HK,KK,LKモデル
- HA8000/RS110 AKモデル
- HA8000/TS20 AK,BK,EK,KK,LKモデル
- HA8000/TS10 AK,BK,GK,HKモデル
- HA8000-es/RS220 CK,MK,NKモデル
- HA8000-es/RS210 CK,MK,NKモデル
2009年11月〜モデル(xJ2モデル)
- HA8000/RS440 AJモデル
- HA8000/RS220 AJ,BJ,DJ,HJ,KJ,LJモデル
- HA8000/RS210 AJ,BJ,HJ,KJ,LJモデル
- HA8000/RS110 AJモデル
- HA8000/TS20 AJ,BJ,EJ,KJ,LJモデル
- HA8000/TS10 AJ,BJモデル
- HA8000-es/RS220 CJモデル
- HA8000-es/RS210 CJモデル
2009年6月〜モデル(xJモデル)
- HA8000/RS440 AJモデル
- HA8000/RS220 AJ,BJ,DJ,HJモデル
- HA8000/RS210 AJ,BJ,HJモデル
- HA8000/TS20 AJ,BJ,EJモデル
- HA8000-es/RS220 CJモデル
- HA8000-es/RS210 CJモデル
2008年12月〜モデル(xHモデル)
- HA8000/RS440 AHモデル
- HA8000/RS220 AH,BH,DHモデル
- HA8000/RS210 AH,BHモデル
- HA8000/RS110 AHモデル
- HA8000/TS20 AH,BH,CH,DHモデル
- HA8000/TS10 AH,BH
- HA8000-es/RS220 CH,EHモデル
- HA8000-es/RS210 CH,EHモデル
2008年5月〜モデル(xHモデル)
- HA8000/RS440 AHモデル
- HA8000/RS220 AH,BH,DHモデル
- HA8000/RS210 AH,BHモデル
- HA8000/RS110 AHモデル
- HA8000/TS20 AH,BH,CH,DHモデル
- HA8000/TS10 AH,BHモデル
- HA8000-es/RS220 CH,EHモデル
- HA8000-es/RS210 CH,EHモデル
発生条件
以下の3つの条件を満たしているシステム装置において、【2.品質改善項目】に示すコマンドを実行すると本現象が発生します。
- OSがRed Hat Enterprise Linux 5.6 (x86 またはAMD/Intel 64)であること。
- 内蔵 SAS RAIDドライバ(megaraid_sas)のバージョンが”00.00.04.32”であること。
- 各アプリケーションのバージョンが以下条件に合致していること。
- HDLMのバージョン条件
HDLMのバージョンが”7.3.0-00”より前であること。
- システム情報取得ツールのバージョン条件
システム情報取得ツール自体のバージョン条件はありませんが、システム情報取得ツールと連携するハードウェア保守エージェント(*2)のバージョンが”Ver.42-53”であること。
- *2 システム情報採取ツールのシステム情報取得コマンド実行時、本エージェントと連携しハードウェアログを採取します。
品質改善版ドライババージョン
品質改善版ドライバのバージョンは”00.00.06.12”です。
[内蔵SAS RAIDドライバのドライババージョン確認方法]
(1) 下記コマンドを実行してください。
# dmesg | grep megasas
(2) バージョンが「00.00.06.12」の場合、本ドライバの適用は不要です。
各手順の詳細はドライバアップデート手順書をご参照願います。
# megasas : 00.00.06.12 xxx xx xxxx xx:xx:xx