PowerChute Business Edition v6.1.2において、2011年3月1日以降SSL認証の期限切れによる問題についてお知らせします。
(1)事象
SSL証明書の認証期限切れ後、PowerChute Business Editionコンソールから、PowerChute Business Editionエージェントの管理ができません。
SSL認証期限が切れても、警告表示ポップアップ等のメッセージは表示されません。
本問題にて、以下の操作・機能が実行できなくなります。
・管理コンソールからの設定変更、設定値確認、UPS装置ステータス監視
UPSの動作設定および変更,状態監視
・メール通知
イベント発生時に登録したメールアドレスにイベント情報を通知する機能
・ブロードキャスト通知
イベント発生時に同一セグメント内の機器に対してイベント情報を通知する機能
【問題発生時の管理コンソール画面】
下記のようにステータスが"不明"と表示されます。
但し、2011年2月28日以前に設定されている以下の機能はSSL認証期限が切れた後も正常に動作しますので、運用を継続していただくことが可能です。
・スケジュールシャットダウン
・電源障害時のシャットダウン開始および電源回復時のUPS再起動
・イベント発生時のSNMP Trap通知
イベント発生時にSNMPサーバへイベント情報を通知する
(2)原因
PowerChute Business EditionサーバとPowerChute Business Editionエージェント間の通信で使われるSSL認証が2011年3月1日で期限切れとなるため発生します。
PowerChute Business Editionのバージョン6.1.2 の出荷時期は2003年8月から2004年12月までです。
UPS管理ソフト+UPS本体(*:任意)
UPS管理ソフト
HA8000x1モデル(2000年2月〜出荷モデル)〜 HA8000xAモデル(2004年6月〜出荷モデル)
以下の確認方法で、PowerChute Business Editionのバージョンを確認してください。
「6.1.2」の場合はこの問題の対象になります。
バージョンが、「6.1.2」でない場合は、そのままお使いください。
PowerChute Business Editionコンソールを起動し、メインメニューの「ヘルプ (H) 」 →「バージョン情報 (b) 」を起動する。
PowerChute Business Editionのバージョンは下図の位置に表示されます。
PowerChute Business Edition v6.1.2→v7.0.5(*1)へのアップデートにて対策を行います。
(*1):PowerChute Business Edition v7.0.5のSSL証明書の有効期限は、PowerChute Business Editionサーバをアンインストールし、再インストールすることで7300日延長させることができます。対策ドライバを下記よりダウンロードしてお使いください。
PowerChute Business Edition v6.1.2 SSL証明書 有効期限切れ対策アップデートモジュール