本現象発生時は、OS起動時にFibre Channelボード接続のデバイスを認識できなくなる場合があります。
また、システムログ上に以下のログがロギングされます。
[エラー内容]
lpfc XXXX:XX:XX.X: X:0310 Mailbox command xXX timeout Data: xXX xXXX xXXXXXXXXXXXXXXXX
lpfc XXXX:XX:XX.X: X:0345 Resetting board due to mailbox timeout
lpfc XXXX:XX:XX.X: X:(0):2530 Mailbox command xXX cannot issue Data: xXXX xX
HA8000シリーズ
エコロジーサーバHA8000-esシリーズ
[ご使用中のドライババージョン確認方法]
(1) 以下コマンドを実行してください。
cat /sys/class/scsi_host/host?/lpfc_drvr_version (?:?のまま入力してください。)
(2) 出力した下線部分のDriver Verを確認してください。
【例】Emulex LightPulse Fibre Channel SCSI driver 8.2.0.48.2p
本事象を改善するため、以下の手順でFibre Channelボードのドライバのデフォルト値変更を行ってください。
以下の手順を実施する前に、(1)および(4)で指定するファイルのバックアップを取ってください。
(1) /etc/modprobe.conf 内の lpfc をロードする箇所の次の行に以下のラインを追加ください。
alias scsi_hostadapterX lpfc (X:ロードするHBA順番により変更します。)
options lpfc lpfc_use_msi=0 ←本記述を追記してください。
(2) 以下コマンドを実行してください。
depmod
(3) 以下コマンドでKernel Verを確認してください。
uname -r
(4) mkinitrd -f /boot/initrd-(KERNEL_VERSION).img (KERNEL_VERSION)
※(KERNEL_VERSION) は、(3)のコマンドを実行した値を入力してください。
(5) OSを再起動してください。
設定変更後、以下のコマンドを入力し、設定値が反映されていることを確認してください。
(1) 以下コマンドを実行してください。
cat /proc/interrupts | grep lpfc
(2) 「IO-APIC-level lpfc」が表示することを確認してください。
YY: XX XX XX XX XX XX IO-APIC-level lpfc
YY: XX XX XX XX XX XX IO-APIC-level lpfc
YY:環境により相違します。また、行数も変更します。
XX:OS上から認識できるCPU数により相違します。上記は、CPUが6個の場合を示します。
※「IO-APIC-level lpfc」の表示が、「PCI-MSI lpfc」または、「PCI-MSI-X lpfc」の場合は、
設定が反映されていませんので、「設定方法」を参照し、再設定をお願いします。