キャッシュメモリーは、プロセッサを効率よく動かすためのものです。1次キャッシュメモリーは、プロセッサのコアに存在します。2次キャッシュメモリーは、1次キャッシュメモリーを補うためのものですが、プロセッサの種類によって置かれる場所が違います。また、3次キャッシュメモリーは、さらにプロセッサの動作速度を上げるためのものです。
【システム装置稼動中に、プロセッサに障害が発生した場合】
システム装置を再起動することによって障害が発生しているプロセッサを切り離し、システムを稼動させることができます。これを、縮退動作といいます。通常、システム装置の再起動は手動で行います。
【システム装置起動時にプロセッサに障害が発生した場合】
故障の状況にもよりますが、そのまま起動すれば縮退動作が働くため、再起動しないで、そのまま運用を続けることができます。起動しない場合は、動作不能な状態で、縮退動作には移りません。
シングルプロセッサの状態においても、マルチプロセッサHALに設定しています。
表示されるメモリー容量が違う原因は、I/O空間で必要とされるメモリー容量の違いです。
BIOS設定の「PCIホットプラグの設定」をDisableにすると、同容量になります。(詳細は、システム装置に添付している「ハードウェアマニュアル」、または「ユーザーズガイド」をご参照ください。)
PCIスロットの形状には32bit/64bitの違いに加え、スロットの配列が 5Vキー/3.3Vキー
で異なります。
したがって、64bitPCIスロットにおいても搭載しようとするPCIカードのインタフェース形状によって搭載可能なものと不可能なものがあります。
64bitユニバーサルタイプのPCIカードは5Vキー形状、3.3V形状ともに搭載は可能です。
流通品のPCIカードを搭載する際におきましては動作保証するものではありません。お客様責任での運用となりますのでご注意願います。
HA8000シリーズの場合、下図レイアウトでPCIスロット形状を判断することが可能です。
■32bit 5VキーのPCIスロット
■32bit 3.3VキーのPCIスロット
■64bit 5VキーのPCIスロット
■64bit 3.3VキーのPCIスロット
SCSI(Small Computer System Interface)はANCI(米国規格協会)がSASI(Shugart
Associate System Interface)を拡張し規格・標準化したインターフェースです。
小規模なコンピュータにハードディスク,CD-ROM,DAT等の機器が接続できる様に設計されています。
SCSI-1: | バス幅8bit、同期モードで5MB/秒(非同期転送時で1.5MB/秒) |
SCSI-2: | SCSI-1で曖昧であった仕様を明確化しバスの見直しも行われた。 |
Fast SCSI: | 同期転送時にSCSI-1でのバスタイミングに加え、転送周期を半分に短縮した高速転送速度モードを装備、バス幅8bit,同期モードで10MB/秒 |
HA8000/RS110 AK1/BK1/CK1 ※5 |
Red Hat Enterprise Linux 5.4 Advanced Platform (AMD/Intel 64) ※3※6 |
Red Hat Enterprise Linux 5.4 (AMD/Intel 64) ※2※6 | |
Red Hat Enterprise Linux 5.4 Advanced Platform (x86) ※3,※6 | |
Red Hat Enterprise Linux 5.4 (x86) ※2,※6 | |
Fast/Wide SCSI: | 16bitのバス幅をサポートし転送速度も20MB/秒と高速化 (32bitのバス幅の仕様もある) |
SCSI-3: | SCSI-2までのパラレル転送規格に加えシリアル転送規格がサポートされている。 |
64bitPCI対応バスに32bit対応のボードを搭載することは可能です。但し、32bitでしか動作しませんのでご注意願います。
なお、構成ガイド(システム構成図)に掲載していないハードウェア構成に関しましては動作保証していませんので、ご了承願います。
LANボード側の設定のみで、HUB側の設定は必要ありません。
ブザーは、「BUZZER STOP」ボタンを押すまで鳴り続けます。しかし、アラートユニットを接続した場合、システム装置を再起動すると アラートユニットのブザーは鳴りません。
モデルにより冗長化電源の冗長化方式が異なるため、電源ケーブルの本数が異なります。
HA8000シリーズシステム装置のコンセント形状は、接地型2極差込コンセントです。
ラックサーバは、65dB以下。TS10/TS20は、40dB以下、SS10は、42dB以下です。
ISO7779に準拠した弊社測定値。ラックサーバは、専用室への設置をお勧めします。
設置環境や設置場所により、騒音が大きいと感じられることがありますので、一般事務室に設置する場合には、環境や場所に十分ご注意の上、導入してください。
FANの回転数制御を行っているモデルの場合、高温環境下で最大負荷を継続した場合や、FANが1つ故障した場合には本基準値を超えることがあります。
また、電源投入時およびリブート時にもFAN回転数が一時的に最大になるため、本基準値を超えることがあります。
±120秒/月です。
周囲環境の温湿度は、下記をご参照ください。なお、最高湿球温度とは、機器の温湿度条件において高温多湿の部分を規制する温度となります。
(温 度) 動作時:10〜35℃、非動作時:0〜40℃
(湿 度) 動作時:20〜80%、非動作時:10〜90%
(最高湿球温度) 最大27℃ ただし、結露しないこと
HA8000シリーズは、情報処理装置等電波障害自主規制協議会(VCCI)の基準に基づくクラスA情報技術装置です。
1.最大所要電力
所要電力=電圧×電流
消費電力=電圧×電流×力率(*1)
HA8000シリーズでは、力率は”1”です。よって、最大所要電力=最大消費電力とみなしてください。
2.発熱量
消費電力1[W]=発熱量0.86[kcal/h](*2)より、
発熱量=最大消費電力×0.86
単位が[J]の場合は、1[kcal/h]=4.186[kJ/h]にて計算してください。
*1 力率とは、電気の使用効率をいい、供給した電力に対して有効に使用された割合です。
*2 発熱量の単位[cal]はSI単位では認められておりませんので、取り扱いにご注意願います。
<参考文献>
経済産業省 産業技術総合研究所 計算研究所「新計算法とSI化の進め方-重量単位系から国際単位系へ」
各モデルにてサポートしている内蔵オプション製品を最大数搭載した構成での消費電力を最大消費電力として表示しています。
コンピュータ内のデータ伝送路であるPCIバスの規格の1つです。従来のPCIバスは最高でもバス幅64bit、動作周波数66MHzでしたが、PCI-Xの場合、バス幅は64bitと変わりませんが、動作周波数は133MHzと高速になり、最大データ転送速度は1GB/sを超える高性能なPCIバスの規格となっています。
PCI-Expressは、高速なデータ転送が可能な拡張インタフェースです。ファイバチャネルボードやSASボード、SVPボードなど、PCI-Express対応の拡張ボードも幅広くご用意。
高速なサーバシステムの構築が可能です。