働き方の見える化のためのデータ収集として、よく用いられる手段は、社員へのアンケートやヒアリングであり、そこで得られる定性的な情報は、どうしても主観が入った情報となります。働き方を真の意味で把握するには、定量的なデータを利用して見える化することが重要です(図1)。
図1:働き方の把握には定量的なデータが不可欠
たとえば、資料作成に時間を取られてお客さま先に行く時間が取れないと思っていたが、定量的なデータによる見える化によって資料作成ではなくメールのやり取りに時間を取られていたことが判明することもあります。
この場合、資料作成をいくら効率化しても、お客さま先に行く時間を捻出することはできません。また、長時間労働是正のための施策にどれほど効果があり、社員の働き方の傾向が変わったかを根拠を持って確認でき、分析や次の改善に向けて活用できます。
定量的なデータの収集は、システムログを活用する方法が効率的です。アンケートの実施は、毎回社員に多少なりとも負担がかかりますが、システムログを活用する方法は、社員に負担をかけることなく効果を測ることができます。
これにより、改善に向けたPDCAサイクルを回すことが可能になります。
日立は、クライアント端末の操作ログを収集するツールとして、資産管理製品「JP1/IT Desktop Management 2」(以下、JP1/ITDM2)を提供しています。ユーザーの利用するクライアント端末の操作ログをJP1/ITDM2のマネージャーサーバーで収集できます(図2)。
図2:JP1/ITDM2でユーザーの操作ログを収集
操作ログには、その時点でアクティブにしていたウィンドウのタイトルと切り替えた時刻が記録されています。アクティブウィンドウのタイトルは、メールの件名や、開いているファイル名になっているため、業務内容がある程度特定できます。また、切り替えた時刻の差分を取ることで、その業務にどれくらいの時間をかけたかを測ることができます。
JP1/ITDM2の操作ログを活用することで、ユーザー単位はもちろん、組織単位の時間の使い方も見える化する等、様々な角度から働き方を分析するのに役立ちます。(図3、4)
他にも、JP1/ITDM2を活用して以下の内容を実現できます。
図5:勤怠入力との突き合わせ
図6:メッセージ配信
本ページでご紹介しているJP1/ITDM2は評価版をご提供しております。下記、関連リンクから取得できますので、是非お試しください。
尚、JP1/ITDM2で操作ログを取得するための設定方法につきましては、下記、問い合わせ先へご連絡ください。 また、JP1/ITDM2を活用した働き方の見える化を支援するテクニカルサービスをご用意しております。本テクニカルサービスでは、JP1/ITDM2の導入、教育を行います。詳細は下記、関連資料をご覧ください。