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Windows Server 2016 Hyper-V 日本語版 対応情報

Microsoft Windows Server 2016 Hyper-Vとは

Microsoft Windows Server 2016 Hyper-Vとは、Microsoft Windows Server 2016の一部として提供されるハイパーバイザーベースのサーバ仮想化機能です。従来のHyper-V より、ITコストを削減し、サーバー使用率を向上させ、さらに動的なIT インフラストラクチャを実現することができます。

サポート対象機種

HA8000シリーズ、BladeSymphonyシリーズで、Windows Server 2016対応済みモデル。(Virtage環境では未サポート)

Hyper-Vの使用方法、注意事項詳細について

HA8000シリーズ、BladeSymphonyシリーズでHyper-V の使用上の注意事項についてはシステム装置に添付の「HITACHI Server Navigator OSセットアップガイド編」に記載しています。Hyper-V 利用時は「HITACHI Server Navigator OSセットアップガイド編」を必ずお読みください。

NICチーミングされているチームに対してHyper-V 仮想スイッチを作成した場合の注意事項

Windows Server 2016で、以下のタイミングなどにシステムイベントログにID16945の警告が出力される場合があります。

  • NIC チーミングされているチームを接続先とした仮想スイッチの作成時
  • 上記仮想スイッチを使用している仮想マシンの起動および停止時
  • 上記仮想スイッチに関連付けられているチームメンバーのリンク アップ/ダウン

NICチーミングされているチームに対して仮想スイッチポートを1つしか使用していない場合や、本イベントログが一度に複数回出力されない場合は、本イベントログは無視しても問題ありません。

HA8000シリーズ SR-IOV機能とNICチーミング機能について

HA8000シリーズでSR-IOV機能サポートするLANデバイスは、GQ-CN7845(EX)、GQ-CN7846(EX)、GQ-CN7847(EX)、GQ-CN7848(EX)、GQ-CN7825(EX)、GQ-CN7826(EX)のみとなります。また、SR-IOV機能設定したLANデバイスのNICチーミング機能は未サポートとなります。

BladeSymphonyシリーズ SR-IOV機能使用時の注意事項

BladeSymphonyシリーズではLANデバイスのSR-IOV機能は未サポートです。

SR-IOV機能を有効した場合の注意事項

Windows Server 2016で、SR-IOV機能を有効にした場合、Hyper-V仮想マシンを起動する毎にシステム イベント ログに ID 236の警告が出力されます。

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ソース:Hyper-V-VmSwitch
イベントID : 236
エラー内容:Failed to allocate virtual function for NIC XXXXXXXX-XXXX-XXXX-XXXX-XXXXXXXXXXXX--XXXXXXXX-XXXX-XXXX-XXXX-XXXXXXXXXXXX (Friendly Name: ネットワーク アダプター), status = {ドライブの準備ができていません}
ドライブは使用できる状態ではありません。ドアが開いている可能性があります。ドライブ %hs を調べ、ディスクが挿入されているかと、ドライブのドアが閉じているか調べてください。
––––––––––––––––––––––––
本イベントは、動作に影響を与えませんので、無視して問題ありません。

仮想ファイバーチャネルについて

第2世代仮想マシンに仮想ファイバチャネルを割り当てる場合は、事前にPowerShellで以下コマンドを実行してください。

Set-VMSecurity -VMName <仮想マシン名> -VirtualizationBasedSecurityOptOut $true

事前に実行していない場合、イベントログに以下エラーが記録され仮想ファイバチャネルの割り当てができません。

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ログの名前:  Microsoft-Windows-Hyper-V-VMMS-Admin
ソース:    Microsoft-Windows-Hyper-V-VMMS
イベントID:  12804
レベル:    エラー
説明:     VirtualizationBasedSecurityOptOut を有効にしないと、プロパティを変更できません。
––––––––––––––––––––––––
ログの名前:  Microsoft-Windows-Hyper-V-VMMS-Admin
ソース:    Microsoft-Windows-Hyper-V-VMMS
イベントID:  15080
レベル:    エラー
説明:     'xxxx' は、リソースを追加できませんでした。(仮想マシン ID xxxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxx)
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HA8000シリーズ用Log Monitor(ハードウェア保守エージェント)関連について

Hyper-V 機能をご使用の場合、Log Monitor(ハードウェア保守エージェント)を管理OS上にインストールしてご使用ください。ゲストOSへのインストールは未サポートです。

BladeSymphonyシリーズ用Log Monitor(ハードウェア保守エージェント)について

Hyper-V 機能をご使用の場合、Log Monitor(ハードウェア保守エージェント)を管理OS上にインストールしてご使用ください。ゲストOSへのインストールは未サポートとなります。

HA8000シリーズ/BladeSymphony用RAID管理ユーティリティ(Hitachi Server Navigator - Hitachi RAID Navigator)について

Hyper-V 機能をご使用の場合、Hitachi Server Navigator - Hitachi RAID Navigatorを管理OS上にインストールしてご使用ください。ゲストOSへのインストールは未サポートです。

流通ソフトウェアの利用について

Hyper-V 環境で使用する上での注意事項がある場合があります。使用前に各ソフトウェアの開発元にご確認ください。

BladeSymphony/HA8000シリーズ用UPS管理ソフト
PowerChute Business Edition / PowerChute Network Shutdownについて

  • UPS管理ソフト PowerChute Network Shutdownについては、Ver.4.2以降よりサポートを開始しました。
    PowerChute Network Shutdown Virtualizationを管理OS上にインストールしてご使用ください。
  • UPS管理ソフト PowerChute Business Editionについては、Ver.9.1.1以降よりサポートを開始しました。
    PowerChute Business Editionを管理OS上にインストールしてご使用ください。

HA8000シリーズ用UPS管理ソフトPower Monitor H について

Power Monitor Hについては、管理OS含め、未サポートです。

BladeSymphony/HA8000シリーズ用UPS管理ソフトPower Monitor H for Networkについて

Power Monitor H for Networkについては、管理OS含め、未サポートです。

バックアップの対応について

テープ装置について
ゲストOS上から直接テープ装置にバックアップを取得することはできません。

Arcserve Backup r17 for Windowsについて

Arcserve Backup r17 for Windowsは未サポートです。

JP1/VERITAS Backup Exec15について

JP1/VERITAS Backup Exec15は未サポートです。

日立製作所で動作確認したゲストOSについて

HA8000シリーズ、BladeSymphonyシリーズでは、Hyper-V のゲストOSについて以下について動作確認を実施しています。

  • Windows Server 2008 Standard 32bit 版(SP2)
  • Windows Server 2008 Enterprise 32bit 版(SP2)
  • Windows Server 2008 Datacenter 32bit 版(SP2)
  • Windows Server 2008 Standard 64bit 版(SP2)
  • Windows Server 2008 Enterprise 64bit 版(SP2)
  • Windows Server 2008 Datacenter 64bit 版(SP2)
  • Windows Server 2008 R2 Standard(SP なし/ SP1)
  • Windows Server 2008 R2 Enterprise(SP なし/ SP1)
  • Windows Server 2008 R2 Datacenter(SP なし/ SP1)
  • Windows Server 2012 Standard
  • Windows Server 2012 Datacenter
  • Windows Server 2012 R2 Standard
  • Windows Server 2012 R2 Datacenter
  • Windows Server 2016 Standard
  • Windows Server 2016 Datacenter
  • Windows 7 Ultimate 32bit 版(SP なし/ SP1)
  • Windows 7 Profesional 64bit 版(SP なし/ SP1)
  • Windows 7 Enterprise 64bit 版(SP なし/ SP1)
  • Windows 7 Ultimate 64bit 版(SP なし/ SP1)
  • Windows 8 Enterprise 32bit 版
  • Windows 8 Pro 32bit 版
  • Windows 8 Enterprise 64bit 版
  • Windows 8 Pro 64bit 版
  • Windows 8.1 Enterprise 32bit 版
  • Windows 8.1 Pro 32bit 版
  • Windows 8.1 Enterprise 64bit 版
  • Windows 8.1 Pro 64bit 版
  • Windows 10 Enterprise 32bit 版
  • Windows 10 Pro 32bit 版
  • Windows 10 Enterprise 64bit 版
  • Windows 10 Pro 64bit 版
  • RedHat Enterprise Linux 7*1
  • RedHat Enterprise Linux 8*1

上記以外のゲストOSは未サポートとなります。
RedHat Enterprise Linux ゲストOSの詳細サポートバージョンは以下を参照ください。

Windows ゲストOSのサポート期間は、マイクロソフト社のサポートライフサイクルに従います。マイクロソフト社のサポートライフサイクルは以下URLを参照してください。

  • *1 ゲストOSがRedHat Enterprise Linuxの場合仮想ファイバチャネルは未サポートです。

Windows Server 2016 Hyper-V 環境におけるメモリ搭載の上限について

Windows Server 2016 セキュリティ更新プログラム KB4019472 を適用せずに、Windows Server 2016 Hyper-V を使用する場合、メモリ容量の上限は512GBです。
512GBより多くのメモリを搭載する装置でWindows Server 2016 Hyper-Vを使用する場合、Windows Server 2016 セキュリティ更新プログラム KB4019472 を適用してください。
2017/7/3以降に出荷のHA8000 Windows Server 2016 プレインストールモデルにおいては、上記KBは適用済みです(TS10xN, RS110xNモデルを除く)。

Windows Server 2016 Hyper-V 環境におけるDevice Guard / Credential Guardについて

HA8000では、Device Guard/Credential Guardは未サポートです。
HA8000/TS10xN1,RS110xN1モデルにおいては、OSセットアップ後、以下の手順に従いDevice Guard/Credential Guardを無効に設定してください。

  1. [スタート]−[ファイル名を指定して実行]をクリックしてください。
  2. 名前 (O)に「regedit」と入力し、[OK]ボタンをクリックしてレジストリエディタを起動してください。
  3. フォルダ「HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\DeviceGuard」を開いてください。
  4. 次のファイルを右クリックしてください。
    ※レジストリが存在しない場合は、エントリを作成してください。
    ファイル名:HyperVVirtualizationBasedSecurityOptout
    種類   :REG_DWORD
  5. 「修正 (M)」をクリックします。
  6. 「値のデータ (V):」を「1」に設定し、[OK]をクリックしてからレジストリエディタを閉じます。
    設定後、OSを再起動してください。