ここでは、2013年5月22日現在の統合サービスプラットフォーム BladeSymphony、
日立アドバンストサーバHA8000シリーズ、周辺機器にMicrosoft Windows Server 2008 Datacenter/
Windows Server 2008 R2 Datacenterをインストールする前に注意して頂きたいことを記載しています。
Windows Server 2008 Datacenter/Windows Server 2008 R2 DatacenterのOSライセンスは、Standard、Enterpriseのラインセンスとは異なり、物理マシンの物理プロセッサ数(ソケット数)に応じたライセンスです。物理マシン上に仮想環境を構築し、任意の数のWindows Server 2008/Windows Server 2008 R2 を仮想環境上にインストールすることが可能です。そのため、運用条件によってはStandard、Enterpriseエディションを購入するよりもコストメリットを得られる場合があり、仮想環境向けのOSライセンスとして注目されています。
ライセンスコストのメリットはありますが、実際に環境を構築する際は上位で動作する流通ソフトウェアやユーザアプリケーションへの配慮も必要です。すべてのソフトウェアがWindows Server 2008 Datacenter/Windows Server 2008 R2 Datacenter支援を表明しているとも限りません。
Windows Server 2008 Datacenter/Windows Server 2008 R2 Datacenterライセンスは、実際にインストールするOSバイナリはDatacenterではなくWindows Server 2008/Windows Server 2008 R2 StandardまたはEnterpriseを代わりに使用することを許諾しています。(StandardとEnterpriseのインストール媒体はお客様の方で個別にご用意して頂く必要があります。) 使用したいアプリケーションがDatacenter上での動作を未支援の場合や、お客様固有のアプリケーションがDatacenter上での動作実績がないような場合も考慮し、実際の使用ケースとしてStandard/Enterpriseのバイナリを使用することを推奨します。
ライセンス詳細については、マイクロソフト社の「マイクロソフト製品使用権説明書」(http://www.microsoft.com/japan/licensing/product/pur.mspx)等をご参照ください。
- *1
- Windows Server 2008 Datacenter/Windows Server 2008 R2 Datacenterは、ボリュームライセンスで購入することが可能です。実際にどの程度のコストメリットがあるかは、使用する仮想マシンの数など環境に依存する部分もあるため、ある程度システムの構成を固めた上で、ボリュームライセンスの購入元に事前にご相談ください。
- *2
- Windows Server 2008 Datacenter/Windows Server 2008 R2 Datacenterライセンスは、物理プロセッサが2つ以上搭載可能な物理マシンにのみ適用可能です。
- *3
- 上記Standard/Enterpriseのバイナリ使用と、Windows Server 2003R2など旧バージョンのOSへのダウングレード権を組み合わせて使用することも可能です。
BladeSymphonyシリーズ、HA8000シリーズでWindows Server 2008 Datacenter/Windows Server 2008 R2 Datacenterをご利用時において以下の仕様制限があります。
Windows Server 2008 Datacenter/Windows Server 2008 R2 Datacenterでの可用性拡張用機能(以下機能)については未支援となります。
- Hot Replace Memory
- Hot Add Processors
- Hot Replace Processors
BladeSymphonyシリーズ、HA8000シリーズでWindows Server 2008 Datacenter/Windows Server 2008 R2 Datacenterご利用についてはWindows Server 2008/Windows Server 2008 R2 Standard/Enterpriseでの使用を推奨しています。
HA8000シリーズ用UPS管理ソフトPower Monitor H、Power Monitor H Client
- UPS管理ソフトPower Monitor Hについては、GHS-VSUUP94でサポートします。
- UPS管理ソフトPower Monitor H Clientについては、GHS-VSUUP95でサポートします。
HA8000シリーズ用UPS管理ソフトPowerChute Business Edition/PowerChute Network
Shutdown
Windows Server 2008 Datacenterについて
- UPS管理ソフトPowerChute Business Editionについては、Ver.8.0以降でサポートします。
- UPS管理ソフトPowerChute Network Shutdownについては、Ver.2.2.3以降でサポートします。
Windows Server 2008 R2 Datacenterについて
- UPS管理ソフトPowerChute Business Editionについては、Ver.8.0.1以降でサポートします。
- UPS管理ソフトPowerChute Network Shutdownについては、Ver.2.2.3以降でサポートします。
BladeSymphony用UPS管理ソフトPower Monitor H for Network
Windows Server 2008 Datacenter/Windows Server
2008 R2 Datacenterについて
- UPS管理ソフトPower Monitor H for Networkについては、GVS-ESU9K062でサポートします。
エントリークラスディスクアレイ装置 BR20
Windows Server 2008 Datacenterについて
- BR202については、FW:3.07.0029以降にてサポートします。旧バージョンの場合は、アップデートが必要になります。
- BR201につきましては、FW:3.05.0024以降にてサポートします。旧バージョンの場合は、アップデートが必要になります。
Windows Server 2008 R2 Datacenterについて
- BR202とBR201については、FW:3.09.0004以降にてサポートします。旧バージョンの場合は、アップデートが必要になります。
エントリークラスディスクアレイ装置 BR1600
- サポートを開始しました。なお、管理ソフト(Hitachi Storage Navigator Modular 2)については検証中です。サポート評価が完了次第このページにてお知らせします。
テープライブラリ装置
- Windows Server 2008 Datacenter/Windows Server 2008 R2 Datacenter環境では未支援です。
- Windows Server 2008/Windows Server 2008 R2 Standard/Enterpriseでの使用を推奨しています。
テープエンクロージャ2
- Windows Server 2008 Datacenter/Windows Server 2008 R2 Datacenter環境では未支援です。
- Windows Server 2008/Windows Server 2008 R2 Standard/Enterpriseでの使用を推奨しています。
Windows Server 2008 R2 Datacenterバンドルモデルの使用上の注意事項を記載します。
- Windows Server 2008 R2 Datacenterのライセンスはシステム装置のCPU搭載可能数にて販売します。
HA8000/RS220,RS210については2CPUタイプCOA (Certificate of Authenticity)ラベルを1枚
HA8000/RS440については2CPUタイプのCOAラベルを2枚 システム装置に貼り付けしてあります。
(RS440の場合Product Key/Virtual Keyが2つ配布されますが、利用は1つのみとなります。)
- Windows Server 2008 R2 DatacenterバンドルモデルにはWindows Server 2008用
Client Access Licenseがついていません。 お客様にて購入して頂く必要があります。
Windows Server 2008 Datacenter/Windows Server 2008 R2 Datacenter環境で使用する上での注意事項がある場合があります。
使用前に各ソフトウェアの開発元にご確認ください。