パナマ共和国は、貿易、物流、観光、金融サービスの国際的な中心地として、中央アメリカとカリブ海地域で最も急速に成長している国の一つです。パナマ市に拠点を置くパナマ共和国の経済財務省は、国の継続的な経済発展をめざし、経済傾向を追跡し、国の財政を効果的に管理するレポートを作成しています。また新たな財政・社会政策の策定と実施、公共投資プログラムの調整を通じて、国内繁栄の持続をめざしています。
パナマ共和国 経済財務省(以下、“お客さま”)は、経済事務を効率的に管理するために、さまざまなアプリケーションと、経済データの追跡とレポートの生成のために利用しているOracle®*1とMicrosoft SQL Server*2データベースへの迅速なアクセスに依存していました。またお客さまは合わせて、行政プロセスの効率化と市民サービスの向上をめざして新たなデジタルイニシアチブを展開しています。
一方で、既存のレガシーストレージ環境は容量に限界が近づいており、イノベーションと業務効率化をサポートするためには、新しい将来に対応したストレージインフラをめざす必要がありました。
お客さまの通信、ネットワーク、データセンターの責任者であるJavier Collado氏は、こう振り返ります。「我々は、限られたパフォーマンス、信頼性、拡張性しか提供できない老朽化したストレージに依存していました。時間の経過とともに、このシステムはデータベースの応答時間に悪影響を及ぼし、重要な情報へのアクセスや管理レポートの作成に時間がかかるようになりました。」
プロジェクトの主な目標は、ストレージ容量、可用性、パフォーマンスの向上であり、お客さまのもとで働く従業員がより生産的に作業できるようにすることでした。そこでお客さまは、最高水準のエンタープライズストレージシステムと強力なサポート機能を提供できる新しいパートナーを探しました。
新しいパートナーを見つけるため、お客さまは公開入札プロセスを実施しました。さまざまな提案を評価した後、お客さまは日立ヴァンタラのパートナーであるCable & Wireless Panama社を選び、日立ヴァンタラのミッドレンジストレージシステムであるHitachi Virtual Storage Platform(VSP)を導入することに決めました。
Hitachi Virtual Storage Platform (VSP) E1090オールフラッシュアレイ x 2システム
Hitachi Virtual Storage Platform (VSP) E590Hハイブリッドフラッシュアレイ x 2システム
Ops Center Administrator/Ops Center Analyzerストレージ管理ソフトウェア
パートナー(Cable & Wireless Panama社)提供サービス
Cable & Wireless Panama社と協力して、お客さまは新しいVSPシステムを据付、導入/設定、テストを行い、これまで利用していたストレージからデータを移行しました。「実装とデータの移行はスムーズに行われました。」とCollado氏は振り返ります。またCollado氏は、「Cable & Wireless Panama社と日立ヴァンタラは予想よりも早くソリューションを提供してくれたため、展開を効率的かつ迅速に完了することができました。」と述べています。
今回導入したソリューションは、優れたパフォーマンスを提供するためにNVMeフラッシュドライブを搭載した日立ヴァンタラのVSP E1090オールフラッシュアレイ x 2システムを使用し、仮想化およびデータベースのワークロードをサポートしています。それに加えて、バックアップデータを保存するために、ハードディスクドライブを搭載した日立ヴァンタラのVSP E590Hハイブリッドフラッシュアレイ x 2システムを使用しています。お客さまは、ストレージに組み込まれたデータ圧縮および重複排除機能を活用して、利用可能な容量を最大限に活用しています。また、Cable & Wireless Panama社は、新しいストレージシステムのライフサイクル全体でのサポートおよび最適化サービスを提供します。
さらに本ソリューションでは、日立ヴァンタラのOps Center AdministratorおよびOps Center Analyzerを使用して、一元管理のもとでストレージ環境全体を管理しています。「日立のOps Centerは、プロビジョニングなどのコアストレージ管理タスクを簡素化し、迅速化するための直感的なグラフィカルインターフェースを提供しています。」とCollado氏は述べています。
日立ヴァンタラとCable & Wireless Panama社との協力により、お客さまは近代的で信頼性の高いストレージインフラを構築し、重要な政府業務をサポートしています。この新たなストレージインフラ環境は、新しいアプリケーションのワークロードとデジタルイノベーションプロジェクトをサポートするために必要な高いパフォーマンスと容量が含まれており、国の経済発展に貢献しています。
お客さまのもとで働く従業員からのフィードバックは好評です。Collado氏は次のように説明しています。「日立ヴァンタラのストレージを使用することで、データのスループット率が向上し、アプリケーションの応答時間が短縮されました。ユーザーはデータにアクセスする際に遅延することがなくなり、より速くレポートを生成し、生産性を向上させることができます。」
お客さまは、日立ヴァンタラのVSPを使用して、アプリケーションの可用性を向上させ、100%の稼働時間を達成しました。またデータセンターのラックスペース要件を26台からわずか8台に減らすことができ、エネルギー消費量とコストを削減することができました。
Collado氏は次のように結論づけています。「日立ヴァンタラのシステムとCable & Wireless Panama社のサポートにより、今日のニーズだけでなく将来にも対応できるソリューションを手に入れました。また経済成長のトレンドを追跡し、国の財政をより効果的に管理するためのストレージインフラを構築しました。」
Cable & Wireless Panama社と日立ヴァンタラを選んだ理由として、お客さまの通信、ネットワーク、データセンターの責任者であるJavier Collado氏は、「Cable & Wireless Panama社と日立ヴァンタラは、公共部門の組織との豊富な経験を持っています。」と述べています。またCollado氏から「Cable & Wireless Panama社と日立ヴァンタラの提案は、私たちの要件をすべて満たすだけでなく、主要なアプリケーションとデータベースのパフォーマンス、セキュリティ、可用性において非常に高いレベルを約束しています。」と評価いただいております。
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