1. 日立ディスクアレイシステムに対するセキュリティホール対策のお知らせ
Microsoft製品に対して、以下に示すセキュリティホールが公開されました。
[新規情報]
- Adobe Flash Playerの脆弱性の更新プログラム(ADV170022)
- Windows RRAS サービスの脆弱性の更新プログラム(CVE-2017-11885)
- スクリプトエンジンの脆弱性の更新プログラム(CVE-2017-11886,etc)
- スクリプトエンジンの脆弱性の更新プログラム(CVE-2017-11887,etc)
- Microsoft Edgeの脆弱性の更新プログラム(CVE-2017-11888)
- スクリプトエンジンの脆弱性の更新プログラム(CVE-2017-11889,etc)
- スクリプトエンジンの脆弱性の更新プログラム(CVE-2017-11894,etc)
- Microsoft Windowsの脆弱性の更新プログラム(CVE-2017-11899)
- スクリプトエンジンの脆弱性の更新プログラム(CVE-2017-11919)
- Microsoft Windowsの脆弱性の更新プログラム(CVE-2017-11927)
- Microsoft Malware Protection Engineの脆弱性の更新プログラム(CVE-2017-11937,etc)
日立ディスクアレイシステムのSVPにおける、上記(1)〜(11)の脆弱性の影響は下記の通りです。
- 本件はAdobe Flash Playerの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには特別に細工されたアプリケーションを実行する必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。または本件の対象となるOSを使用していないため、本脆弱性の影響は受けません。
- 本件はWindows RRAS サービスの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには特別に細工されたアプリケーションを実行する必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件はスクリプトエンジンの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには特別に細工されたWebサイトを表示する必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。または本件の対象となるInternet Explorerを使用していないため、本脆弱性の影響は受けません。
- 詳細:CVE-2017-11886,CVE-2017-11890,CVE-2017-11901,CVE-2017-11903,CVE-2017-11907,CVE-2017-11913
- 本件はスクリプトエンジンの脆弱性により、情報漏えいが起こるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには特別に細工されたWebサイトを表示する必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。または本件の対象となるInternet Explorerを使用していないため、本脆弱性の影響は受けません。
- 詳細:CVE-2017-11887,CVE-2017-11906
- 本件はMicrosoft Edgeの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。SVPでは本件の対象となるMicrosoft Edgeを使用していないため、本脆弱性の影響は受けません。
- 本件はスクリプトエンジンの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。SVPでは本件の対象となるMicrosoft Edgeを使用していないため、本脆弱性の影響は受けません。
- 詳細:CVE-2017-11889,CVE-2017-11910,CVE-2017-11918
- 本件はスクリプトエンジンの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには特別に細工されたWebサイトを表示する必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。または本件の対象となるInternet Explorerを使用していないため、本脆弱性の影響は受けません。
- 詳細:CVE-2017-11894,CVE-2017-11895,CVE-2017-11912,CVE-2017-11930
- 本件はMicrosoft Windowsの脆弱性により、セキュリティ機能のバイパスが起こるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには特別に細工されたファイルを開く必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。または本件の対象となるOSを使用していないため、本脆弱性の影響は受けません。
- 本件はスクリプトエンジンの脆弱性により、情報漏えいが起こるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには特別に細工されたWebサイトを表示する必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。または本件の対象となるInternet Explorerを使用していないため、本脆弱性の影響は受けません。
- 本件はMicrosoft Windowsの脆弱性により、情報漏えいが起こるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには悪意のあるWebサイトまたはSMBまたはUNCのパスの宛先を参照する必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件はMicrosoft Malware Protection Engineの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには特別な細工をしたファイルをスキャンする必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 詳細:CVE-2017-11937,CVE-2017-11940
よって、今回公開された脆弱性については特に対策の必要はありません。
SVPは直接ストレージ機能には係わりませんので、万一攻撃者から攻撃された場合であってもストレージとしてのデータの内容およびRead/Write機能に支障はありません。また日立ディスクアレイシステムに蓄積されているデータを読み取られることもありません。
しかしながら万一SVPが攻撃された場合、装置の構成変更設定や保守作業に支障をきたす等の可能性があります。
そのため今般、対象となる製品に対しまして、予防処置をさせていただきます。