1. 日立ディスクアレイシステムに対するセキュリティホール対策のお知らせ
Microsoft製品に対して、以下に示すセキュリティホールが公開されました。
[新規情報]
- MS17-005: Adobe Flash Player のセキュリティ更新プログラム (4010250)
- MS17-006: Internet Explorer 用の累積的なセキュリティ更新プログラム (4013073)
- MS17-007: Microsoft Edge 用の累積的なセキュリティ更新プログラム (4013071)
- MS17-008: Windows Hyper-V 用のセキュリティ更新プログラム (4013082)
- MS17-009: Microsoft Windows PDF ライブラリ用のセキュリティ更新プログラム (4010319)
- MS17-010: Microsoft Windows SMB サーバ用のセキュリティ更新プログラム (4013389)
- MS17-011: Microsoft Uniscribe 用のセキュリティ更新プログラム (4013076)
- MS17-012: Microsoft Windows 用のセキュリティ更新プログラム (4013078)
- MS17-013: Microsoft Graphics コンポーネント用のセキュリティ更新プログラム (4013075)
- MS17-014: Microsoft Office 用のセキュリティ更新プログラム (4013241)
- MS17-015: Microsoft Exchange Server 用のセキュリティ更新プログラム (4013242)
- MS17-016: Windows IIS 用のセキュリティ更新プログラム (4013074)
- MS17-017: Windows カーネル用のセキュリティ更新プログラム (4013081)
- MS17-018: Windows カーネルモードドライバ用のセキュリティ更新プログラム (4013083)
- MS17-019: Active Directory フェデレーションサービス用のセキュリティ更新プログラム (4010320)
- MS17-020: Windows DVD メーカ用のセキュリティ更新プログラム(3208223)
- MS17-021: Windows DirectShow 用のセキュリティ更新プログラム (4010318)
- MS17-022: Microsoft XML Core Services 用のセキュリティ更新プログラム (4010321)
- MS17-023: Adobe Flash Player のセキュリティ更新プログラム (4014329)
日立ディスクアレイシステムのSVPにおける、上記(1)〜(19)の脆弱性の影響は下記の通りです。
- 本件は、Adobe Flash Playerの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工されたWebサイトを表示する必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。または、本件の対象となるOSを使用していないため、本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Internet Explorerの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工されたWeb ページを表示する必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。または、本件の対象となるOSを使用していないため、本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Microsoft Edgeの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工されたWeb ページを表示する必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。または、本件の対象となるOSを使用していないため、本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Hyper-Vの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。SVPはサブシステム管理専用装置であり、Hyper-Vがインストールされることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Microsoft Windows PDF ライブラリの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。SVPはサブシステム管理専用装置であり、Microsoft Windows PDFがインストールされることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。または、本件の対象となるOSを使用していないため、本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Microsoft Windows SMBサーバの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。SVPでは、本件の対象となるOSを使用しており、本脆弱性の影響を受けます。
- 本件は、Windows Uniscribeの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工されたWeb サイトへアクセスまたは文書を開く必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、iSNS Serverの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。SVPはサブシステム管理専用装置であり、iSNS Server がインストールされることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Microsoft Graphicsコンポーネントの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工されたWeb サイトへアクセスまたは文書を開く必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Microsoft Officeの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。SVPはサブシステム管理専用装置であり、Microsoft Officeがインストールされることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Microsoft Exchange Serverの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。SVPはサブシステム管理専用装置であり、Microsoft Exchange Serverがインストールされることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Windows IIS Serverの脆弱性により、特権の昇格が起こるというものです。SVPはサブシステム管理専用装置であり、Windows IIS Serverがインストールされることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Windowsカーネルの脆弱性により、特権の昇格が起こるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工されたアプリケーションを実行する必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Windows カーネルモードドライバの脆弱性により、特権の昇格が起こるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工されたアプリケーションを実行する必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Active Directoryフェデレーションサービスの脆弱性により、情報漏えいが起こるというものです。SVPでは本件の対象となるOSを使用していないため、本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Windows DVD メーカの脆弱性により、情報漏えいが起こるというものです。SVPはサブシステム管理専用装置であり、Windows DVD メーカがインストールされることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。または、本件の対象となるOSを使用していないため、本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Windows DirectShowの脆弱性により、情報漏えいが起こるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工されたメディアコンテンツを開く必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Microsoft XML Core Servicesの脆弱性により、情報漏えいが起こるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工されたWebサイトへアクセスする必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Adobe Flash Playerの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工されたWeb サイトを表示させる必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。または、本件の対象となるOSを使用していないため、本脆弱性の影響は受けません。
弊社ストレージ装置における、今回の脆弱性の影響を以下の表に示します。
キャプションを入れてください。
ストレージ装置 |
影響する脆弱性 |
Hitachi Virtual Storage Platform G1000,G1500 Hitachi Virtual Storage Platform F1500 Hitachi Virtual Storage Platform VX7 |
MS17-010 |
Hitachi Unified Storage VM (HUS VM) |
MS17-010 |
Hitachi Virtual Storage Platform Hitachi Virtual Storage Platform VP9500 |
MS17-010 |
SVPは直接ストレージ機能には係わりませんので、万一攻撃者から攻撃された場合であってもストレージとしてのデータの内容およびRead/Write機能に支障はありません。また日立ディスクアレイシステムに蓄積されているデータを読み取られることもありません。
しかしながら万一SVPが攻撃された場合、装置の構成変更設定や保守作業に支障をきたす等の可能性があります。そのため今般、対象となる製品に対しまして、予防処置をさせていただきます。