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Hitachi

日立ディスクアレイシステムにおけるSVP セキュリティホール
(MS16-144〜155)対策について

2016年12月27日
(株)日立製作所 ITプロダクツ統括本部

1. 日立ディスクアレイシステムに対するセキュリティホール対策のお知らせ

Microsoft製品に対して、以下に示すセキュリティホールが公開されました。

[新規情報]

  1. MS16-144 :Internet Explorer用の累積的なセキュリティ更新プログラム(3204059)
  2. MS16-145 :Microsoft Edge用の累積的なセキュリティ更新プログラム(3204062)
  3. MS16-146 :Microsoft Graphicsコンポーネント用のセキュリティ更新プログラム(3204066)
  4. MS16-147 :Microsoft Uniscribe用のセキュリティ更新プログラム(3204063)
  5. MS16-148 :Microsoft Office用のセキュリティ更新プログラム(3204068)
  6. MS16-149 :Windows用のセキュリティ更新プログラム(3205655)
  7. MS16-150 :Windows保護カーネルモード用のセキュリティ更新プログラム(3205642)
  8. MS16-151 :カーネルモードドライバ用のセキュリティ更新プログラム(3205651)
  9. MS16-152 :Windows カーネル用のセキュリティ更新プログラム(3199709)
  10. MS16-153 :共通ログファイルシステムドライバのセキュリティ更新プログラム(3207328)
  11. MS16-154 :Adobe Flash Playerのセキュリティ更新プログラム(3209498)
  12. MS16-155 :.NET Framework用のセキュリティ更新プログラム(3205640)

日立ディスクアレイシステムのSVPにおける、上記(1)〜(12)の脆弱性の影響は下記の通りです。

  1. 本件は、Internet Explorerの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工されたWebサイトにアクセス、または文書を開く必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。または、本件の対象となるInternet Explorerを使用していないため、本脆弱性の影響は受けません。
  2. 本件は、Microsoft Edgeの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工されたWebページを表示する必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。または、本件の対象となるOSを使用していないため、本脆弱性の影響は受けません。
  3. 本件は、Microsoft Graphics コンポーネントの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工されたWebサイトにアクセス、または文書を開く必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
  4. 本件は、Microsoft Uniscribe の脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工されたWebサイトにアクセス、または文書を開く必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
  5. 本件は、Microsoft Officeの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。SVPはサブシステム管理専用装置であり、Microsoft Officeがインストールされることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
  6. 本件は、Windowsの脆弱性により、特権の昇格というものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工されたアプリケーションを実行する必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
  7. 本件は、Windows 保護カーネルモードの脆弱性により、特権の昇格というものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工されたアプリケーションを実行する必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。または、本件の対象となるOSを使用していないため、本脆弱性の影響は受けません。
  8. 本件は、カーネルモードドライバの脆弱性により、特権の昇格というものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工されたアプリケーションを実行する必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
  9. 本件は、Windows カーネルの脆弱性により、情報漏えいが起こるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工されたアプリケーションを実行する必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。または、本件の対象となるOSを使用していないため、本脆弱性の影響は受けません。
  10. 本件は、共通ログファイルシステムドライバの脆弱性により、情報漏えいが起こるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工されたアプリケーションを実行する必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
  11. 本件は、Adobe Flash Playerの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工されたWebサイトを表示する必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。または、本件の対象となるOSを使用していないため、本脆弱性の影響は受けません。
  12. 本件は、.NET Framework の脆弱性により、情報漏えいが起こるというものです。SVPはサブシステム管理専用装置であり、本件の対象となる.NET Frameworkがインストールされることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。または、本件の対象となるOSを使用していないため、本脆弱性の影響は受けません。

よって、今回公開された脆弱性については特に対策の必要はありません。

2. 対象製品

Microsoft Windows OSを搭載したSVPを装備する下記の製品が本件の対象となります。

  • Hitachi Virtual Storage Platform G1000,G1500、Hitachi Virtual Storage Platform F1500
  • Hitachi Virtual Storage Platform VX7
  • Hitachi Unified Storage VM (HUS VM)
  • Hitachi Virtual Storage Platform、Hitachi Virtual Storage Platform VP9500
注:
Hitachi Virtual Storage Platform G100,G200,G400,G600,G800、Hitachi Virtual Storage Platform F400,F600,F800、Hitachi Unified Storage 100、Hitachi Adaptable Modular Storage、Hitachi Workgroup Modular Storage、Hitachi Simple Modular Storageは影響を受けません。

3. クライアントPC、もしくは管理サーバ*1のご使用について

クライアントPCでのStorage Navigatorのご使用については、Storage Navigator機能に限ったご使用であれば特に問題ありません。
クライアントPCを他の用途でもご利用されている場合や、管理サーバをご利用されている場合は、ご利用内容によっては今回の脆弱性の影響を受ける可能性があります。
詳しくはメーカにお尋ねいただくか、以下のセキュリティサイトをご確認の上対応をお願いいたします。

*1
Hitachi Virtual Storage Platform G100,G200,G400,G600,G800、および、Hitachi Virtual Storage Platform F400,F600,F800を管理するためのサーバ(SVP)のことを管理サーバと表現しています。

 本セキュリティホールに関する情報


本件に関する問い合せ窓口


*1
弊社では、セキュリティ対応に関して正確な情報を提供するよう努力しておりますが、セキュリティ問題に関する情報は変化しており、当ホームページで記載している内容を予告なく変更することがありますので、あらかじめご了承ください。情報ご参照の際には、常に最新の情報をご確認いただくようお願いします。
*2
当ホームページに記載されている製品には、他社開発製品が含まれております。これらのセキュリティ情報については他社から提供、または公開された情報を基にしております。弊社では、情報の正確性および完全性について注意を払っておりますが、開発元の状況変化に伴ない、当ホームページの記載内容に変更が生じることがあります。
*3
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