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Hitachi

日立ディスクアレイシステムにおけるSVP セキュリティホール
(MS16-118〜128)対策について

2016年11月4日
(株)日立製作所 ITプロダクツ統括本部

1. 日立ディスクアレイシステムに対するセキュリティホール対策のお知らせ

Microsoft製品に対して、以下に示すセキュリティホールが公開されました。

[新規情報]

  1. MS16-118:Internet Explorer用の累積的なセキュリティ更新プログラム(3192887)
  2. MS16-119:Microsoft Edge用の累積的なセキュリティ更新プログラム(3192890)
  3. MS16-120:Microsoft Graphicsコンポーネント用のセキュリティ更新プログラム(3192884)
  4. MS16-121:Microsoft Office用のセキュリティ更新プログラム(3194063)
  5. MS16-122:Microsoftビデオコントロール用のセキュリティ更新プログラム(3195360)
  6. MS16-123:Windowsカーネルモード ドライバ用のセキュリティ更新プログラム(3192892)
  7. MS16-124:Windowsレジストリ用のセキュリティ更新プログラム(3193227)
  8. MS16-125:診断ハブ用のセキュリティ更新プログラム(3193229)
  9. MS16-126:Microsoft Internet Messaging API用のセキュリティ更新プログラム(3196067)
  10. MS16-127:Adobe Flash Player用のセキュリティ更新プログラム(3194343)
  11. MS16-128:Adobe Flash Playerのセキュリティ更新プログラム(3201860)

日立ディスクアレイシステムのSVPにおける、上記(1)〜(11)の脆弱性の影響は下記の通りです。

  1. 本件は、Internet Explorerの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工されたWeb ページを表示する必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。または、本件の対象となるInternet Explorerを使用していないため、本脆弱性の影響は受けません。
  2. 本件は、Microsoft Edgeの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工されたWeb ページを表示する必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。または、本件の対象となるOSを使用していないため、本脆弱性の影響は受けません。
  3. 本件は、Microsoft Graphics コンポーネントの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工されたWeb サイトへアクセス、または特別に細工された文書を開く必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
  4. 本件は、Microsoft Officeの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。SVPはサブシステム管理専用装置であり、Microsoft Officeがインストールされることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
  5. 本件は、Microsoft ビデオ コントロールの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工されたファイルやアプリケーションをWeb ページや電子メール メッセージから開く必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
  6. 本件は、Windows カーネルモード ドライバの脆弱性により、特権を昇格させるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工されたアプリケーションを実行する必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
  7. 本件は、Windows レジストリ用のセキュリティの脆弱性により、特権を昇格させるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工されたアプリケーションを実行する必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
  8. 本件は、診断ハブの脆弱性により、特権が昇格されるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工されたアプリケーションを実行する必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。または、本件の対象となるOSを使用していないため、本脆弱性の影響は受けません。
  9. 本件は、Microsoft Internet Messaging APIの脆弱性により、情報漏えいが起きるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工されたWeb サイトを開く必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。または、本件の対象となるOSを使用していないため、本脆弱性の影響は受けません。
  10. 本件は、Adobe Flash Playerの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工されたWeb サイトを表示する必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。または、本件の対象となるOSを使用していないため、本脆弱性の影響は受けません。
  11. 本件は、Adobe Flash Playerの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工されたWeb サイトを表示する必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。または、本件の対象となるOSを使用していないため、本脆弱性の影響は受けません。

よって、今回公開された脆弱性については特に対策の必要はありません。

2. 対象製品

  • Hitachi Virtual Storage Platform G1000、Hitachi Virtual Storage Platform VX7
  • Hitachi Unified Storage VM (HUS VM)
  • Hitachi Virtual Storage Platform、Hitachi Virtual Storage Platform VP9500
注:
Hitachi Virtual Storage Platform G100,G200,G400,G600,G800、Hitachi Virtual Storage Platform F400,F600,F800、Hitachi Unified Storage 100、Hitachi Adaptable Modular Storage、Hitachi Workgroup Modular Storage、Hitachi Simple Modular Storageは影響を受けません。

3. Storage Navigatorのご使用について

Storage Navigatorのご使用については、Storage Navigator機能に限ったご使用であれば特に問題ありません。
クライアントPCを他の用途でもご利用されている場合、ご利用内容によっては今回の脆弱性の影響を受ける可能性があります。
詳しくはメーカにお尋ねいただくか、以下のセキュリティサイトをご確認の上対応をお願い致します。

 本セキュリティホールに関する情報


本件に関する問い合せ窓口


*1
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*2
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*3
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