日立ディスクアレイシステムにおけるSVP セキュリティホール
(MS16-104〜117)対策について
2016年9月26日
(株)日立製作所 ITプロダクツ統括本部
1. 日立ディスクアレイシステムに対するセキュリティホール対策のお知らせ
Microsoft製品に対して、以下に示すセキュリティホールが公開されました。
[新規情報]
- MS16-104:Internet Explorer用の累積的なセキュリティ更新プログラム(3183038)
- MS16-105:Microsoft Edge用の累積的なセキュリティ更新プログラム(3183043)
- MS16-106:Microsoft Graphicsコンポーネント用のセキュリティ更新プログラム(3185848)
- MS16-107:Microsoft Office用のセキュリティ更新プログラム(3185852)
- MS16-108:Microsoft Exchange Server用のセキュリティ更新プログラム(3185883)
- MS16-109:Silverlight用のセキュリティ更新プログラム(3182373)
- MS16-110:Windows用のセキュリティ更新プログラム(3178467)
- MS16-111:Windowsカーネル用のセキュリティ更新プログラム(3186973)
- MS16-112:Windowsのロック画面用のセキュリティ更新プログラム(3178469)
- MS16-113:Windows保護カーネル モード用のセキュリティ更新プログラム(3185876)
- MS16-114:SMBv1サーバ用のセキュリティ更新プログラム(3185879)
- MS16-115:MicrosoftWindowsPDFライブラリ用のセキュリティ更新プログラム(3188733)
- MS16-116:VBScriptScriptingEngine用のOLEオートメーションのセキュリティ更新プログラム(3188724)
- MS16-117:AdobeFlashPlayerのセキュリティ更新プログラム(3188128)
日立ディスクアレイシステムのSVPにおける、上記(1)〜(14)の脆弱性の影響は下記の通りです。
- 本件は、InternetExplorerの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。SVPでは、本件の対象となるInternet Explorerを使用していないため、本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Microsoft Edgeの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。SVPでは、本件の対象となるOSを使用していないため、本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Microsoft Graphics コンポーネントの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工されたWeb サイトへアクセス、または特別に細工された文書を開く必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Microsoft Officeの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。SVPはサブシステム管理専用装置であり、Microsoft Officeがインストールされることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Microsoft Exchange Serverの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。SVPでは、本件の対象となるOSを使用していないため、本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Microsoft Silverlightの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。SVPはサブシステム管理専用装置であり、Microsoft Silverlightがインストールされることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、AD LDSの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。SVPはサブシステム管理専用装置であり、AD LDSがインストールされることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Windows カーネルの脆弱性により、特権の昇格が起こるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工されたアプリケーションを実行する必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Windows のロック画面の脆弱性により、特権の昇格が起こるというものです。SVPでは、本件の対象となるOSを使用していないため、本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Windows 保護カーネルモードの脆弱性により、情報漏えいが発生するというものです。SVPでは、本件の対象となるOSを使用していないため、本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、SMBv1 サーバの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工されたパケットを感染した Microsoft Server Message Block 1.0 (SMBv1) Server に送信する必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Microsoft Windows PDF ライブラリの脆弱性により、情報漏えいが発生するというものです。SVPでは、本件の対象となるOSを使用していないため、本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、VBScript Scripting Engine用のOLE オートメーションの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工されたWeb サイトへアクセスする必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Adobe Flash Playerの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。SVPでは、本件の対象となるOSを使用していないため、本脆弱性の影響は受けません。
よって、今回公開された脆弱性については特に対策の必要はありません。
2. 対象製品
- Hitachi Virtual Storage Platform G1000、Hitachi Virtual Storage Platform VX7
- Hitachi Unified Storage VM (HUS VM)
- Hitachi Virtual Storage Platform、Hitachi Virtual Storage Platform VP9500
- 注:
- Hitachi Virtual Storage Platform G100,G200,G400,G600,G800、Hitachi Virtual Storage Platform F400,F600,F800、Hitachi Unified Storage 100、Hitachi Adaptable Modular Storage、Hitachi Workgroup Modular Storage、Hitachi Simple Modular Storageは影響を受けません。
3. Storage Navigatorのご使用について
Storage Navigatorのご使用については、Storage Navigator機能に限ったご使用であれば特に問題ありません。
クライアントPCを他の用途でもご利用されている場合、ご利用内容によっては今回の脆弱性の影響を受ける可能性があります。
詳しくはメーカにお尋ねいただくか、以下のセキュリティサイトをご確認の上対応をお願い致します。
本セキュリティホールに関する情報