日立ディスクアレイシステムにおけるSVP セキュリティホール
(MS15-094〜105)対策について
2015年9月16日
(株)日立製作所 ITプラットフォーム事業本部
1. 日立ディスクアレイシステムに対するセキュリティホール対策のお知らせ
Microsoft製品に対して、以下に示すセキュリティホールが公開されました。
[新規情報]
- MS15-094: Internet Explorer用の累積的なセキュリティ更新プログラム(3089548)
- MS15-095: Microsoft Edge用の累積的なセキュリティ更新プログラム(3089665)
- MS15-096:Active Directoryサービスの脆弱性により、サービス拒否が起こる(3072595)
- MS15-097:Microsoft Graphicsコンポーネントの脆弱性により、リモートでコードが実行される(3089656)
- MS15-098:Windows Journalの脆弱性により、リモートでコードが実行される(3089669)
- MS15-099:Microsoft Officeの脆弱性により、リモートでコードが実行される(3089664)
- MS15-100:WindowsMediaCenterの脆弱性により、リモートでコードが実行される(3087918)
- MS15-101:.NET Frameworkの脆弱性により、特権が昇格される(3089662)
- MS15-102:Windowsタスク管理の脆弱性により、特権が昇格される(3089657)
- MS15-103:Microsoft Exchange Serverの脆弱性により、情報漏えいが起こる(3089250)
- MS15-104:Skypefor Business ServerおよびLync Serverの脆弱性により、特権が昇格される(3089952)
- MS15-105:Windows Hyper-Vの脆弱性により、セキュリティ機能のバイパスが起こる(3091287)
日立ディスクアレイシステムのSVPにおける、上記1.〜12.の脆弱性の影響は下記の通りです。
- 本件は、Internet Explorer用の累積的なセキュリティ更新プログラムです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工されたWebページをInternet Explorerを使用して表示する必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Microsoft Edgeの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。SVPでは、本件の対象となるOSを使用していないため、本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Active Directoryサービスの脆弱性により、サービスが拒否されるというものです。SVPでは、本件の対象となるOSを使用していないため、本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Microsoft Graphicsコンポーネントの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工された文書やWebページを開く必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Windows Journalの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工されたジャーナルファイルを開く必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Microsoft Officeの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。SVPはサブシステム管理専用装置であり、Microsoft Officeがインストールされることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Windows Media Centerの脆弱性により、リモートでコードが実行されるというものです。SVPはサブシステム管理専用装置であり、Windows Media Centerがインストールされることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、.NET Frameworkの脆弱性により、特権に昇格されるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工された.NETアプリケーションを実行する必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Windowsタスク管理の脆弱性により、特権に昇格されるというものです。本脆弱性を攻撃者が悪用するためには、SVP使用者(保守員)が特別に細工されたアプリケーションを実行する必要があります。SVPはサブシステム管理専用装置であり、このような操作が行われることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Microsoft Exchange Serverの脆弱性により、情報漏えいするというものです。SVPはサブシステム管理専用装置であり、Microsoft Exchange Serverがインストールされることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Skype for Business Serverの脆弱性により、特権が昇格されるというものです。SVPはサブシステム管理専用装置であり、Skype for Business Serverがインストールされることはありません。このため、SVPでは本脆弱性の影響は受けません。
- 本件は、Windows Hyper-Vの脆弱性により、セキュリティ機能のバイパスが起こるというものです。SVPでは、本件の対象となるOSを使用していないため、本脆弱性の影響は受けません。
よって、今回公開された脆弱性については特に対策の必要はありません。
2. 対象製品
Hitachi Virtual Storage Platform G1000
Hitachi Virtual Storage Platform VX7
Hitachi Unified Storage VM (HUS VM)
Hitachi Virtual Storage Platform、Hitachi Virtual Storage Platform VP9500
- 注:
- Hitachi Virtual Storage Platform G800/G600/G400/G200/G100、Hitachi Unified Storage 100、Hitachi Adaptable Modular Storage、Hitachi Workgroup Modular Storage、Hitachi Simple Modular Storage、は影響を受けません。
3. Storage Navigatorのご使用について
Storage Navigatorのご使用については、Storage Navigator機能に限ったご使用であれば特に問題ありません。
クライアントPCを他の用途でもご利用されている場合、ご利用内容によっては今回の脆弱性の影響を受ける可能性があります。
詳しくはメーカにお尋ねいただくか、以下のセキュリティサイトをご確認の上対応をお願い致します。
本セキュリティホールに関する情報